ジャニーズ事務所創業者で前社長のジャニー喜多川氏(享年87)による加害問題を受け、「再発防止特別チーム」が8月29日、調査結果に関する会見を行なった。ジャニー氏が長年にわたり数多くのジャニーズJr.に加害を行なっていた事実を認めたうえで、藤島ジュリー景子現社長(57)の辞任を促した。

 この調査報告に対し、ジャニーズ事務所は後日会見を開くとコメント。ジュリー氏の進退について公式発表はまだないが、退任が濃厚と見られ、それは複数のメディアでも報じられている。

 そんななか胸中が複雑なのは5月22日、平野紫耀(26)・神宮寺勇太(25)・岸優太(27)の3人が脱退したKing&Prince(キンプリ)のファン。通称“ティアラ”たちだ。

「キンプリから3人の脱退が発表されたのは2022年11月4日。脱退理由として、公式サイト『Johnny's net』では、“大切にしていることは同じでも、海外での活動をはじめとして、それぞれの目指したい方向が異なる”と説明していました。

 キンプリにとって、海外で活躍というのはジャニー氏と交わした大切な約束。ファンクラブサイトでも、脱退組の3人全員が“海外で活躍できるグループになりたい”という夢が、現状叶えられそうにないことを口にしました」(女性誌記者)

 岸が「今のままでは到底無理」と明かせば、平野も「全力で取り組んだとしても“もう遅いな”と感じてしまい」と続き、神宮寺に至っては「海外進出のことだけではなく、活動方針の考えが変わっていきました」と事務所との間に軋轢が存在することを伺わせるコメントを残した。

 つまり、19年7月にジャニー氏が亡くなり、その後、ジュリー氏体制になってからは自分たちの考えが受け入れてもらえず、時間ばかりが過ぎてゆくことに業を煮やしたということだろう。それを受けて応援していたティアラたちもジャニーズ事務所に怒り爆発。決定打となったのは、退所日に平野が更新した有料会員向けブログだ。

「平野さんは、《ジャニーさんごめんねー!目標届かなかった!!!ただできないといわれたら仕方がない!!!もし天国で会ったら怒られるんだろうなー笑》とつづったのです。《できないといわれた》という部分が、ジュリー氏から海外進出への夢を認めてもらえなかったことを指すのは明らか。

 メンバーのやりたいことにきちんと向き合ってくれたら、キンプリは5人のままでいられたかもしれないのにと思うファンは今も多い。ティアラからしたらジュリー氏は“キンプリ分裂の黒幕”ですよ」(前同)

 事実、5人の関係が悪くなったわけではないのはメンバーの発言からも明らかだ。