《最初の20分が超重要です》

 8月27日に放送された堺雅人(49)主演ドラマ『VIVANT』(TBS系)の第7話について、公式X(ツイッター)はそう告知していた――。

 本作は、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。第7話の“最初の20分”では、乃木がWHI(世界医療機構)の医師・柚木薫(二階堂ふみ/28)と急接近。2人が乃木の自宅で食事をしたり、朝食を作ったりと、まるで朝ドラのような初々しいラブロマンスが描かれていた。

「一見すると遅咲きの青春のような微笑ましいシーンですが、本作は『VIVANT』ですからね……単なるイチャイチャシーンで済むとはとても思えません。

 とりわけ薫は以前から“何か裏があるのでは”と視聴者に疑われ続けていましたが、今回の“最初の20分”という告知から考えても、2人のシーン、特に時間が割かれた食事のシーンで何か彼女の正体に繋がる伏線が敷かれていると考えるべきでしょう」(テレビ誌編集者=以下同)

【以下、『VIVANT』第7話までのネタバレを含みます】

 今回の食事シーンで注目されているのは、「主食の赤飯」、「おかず」、「翌朝の目玉焼き」の3点。とりわけ赤飯については、第2話時点でも不自然な描写として注目を集めていた。

「薫に“日本人のソウルフードの赤飯を食べて顔をしかめる”という描写があったこと、その他にもいくつかの点から“実は異国育ちで、日本に疎い説”や、本作最大の謎であるテロ組織“テント”のスパイ説などが取り上げられてきました。

 今回、第2話、バルカ共和国の日本大使館で公安の野崎守(阿部寛/59)が振る舞ったのと同じレシピで作ったとされる赤飯を食べた際も一瞬顔をしかめていたため、《赤飯は通常の味じゃないのでは。薫が日本文化に疎い(テントメンバーで日本で生活していなかったから)のを再確認するためのトラップなのかと》といった指摘の声が多いですね。

 さらに、“赤飯で顔をしかめた”については、とんでもなく重要な伏線であることを強調しているかのような“公式”の動きがありました」