■大注目のテレ朝&日テレの声明とは……

 テレビ朝日は以下の声明を発表。

《ジャニーズ事務所の性加害問題について、再発防止特別チームより性加害の事実を認定する報告書が公表されました。性加害は許されるものではなく、今回の報告書を受けてジャニーズ事務所が提言された事項について今後どのように取り組み、対応していくのかを注視してまいります。

 テレビ朝日グループでは従前より、人権尊重を明確に掲げて事業活動を行っておりますが、調査報告書に盛り込まれたマスメディアに対する指摘を重く受け止め、今後ともかかる取り組みを真撃に続けてまいります》

 日本テレビの声明は次のようなものだった。

《本日、故ジャニー喜多川氏による所属タレントらへの性加害の事実が 認められたとする調査結果が公表されました。日本テレビは、ジャニー喜多川氏による性加害の事実について「マスメディアが正面から取り上げてこなかった」などの指摘を重く受け止め、性加害などの人権侵害は、あってはならないという姿勢で報道してまいります。

 また、日本テレビは取引先であるジャニーズ事務所に対し、被害者の救済と再発防止に取り組むよう求めるとともに、人権を尊重した企業活動に努めてまいります》

■「共犯関係」を指摘された『ミュージックステーション』

『Yahoo!ニュース』にテレビ各局の声明が掲載されたニュースがアップされると、これまでジャニー氏の問題を追及してきたジャーナリストの松谷創一郎氏は、有識者として次のように指摘した。

《各社により必要とされるのはこれまでのジャニーズとの関係をちゃんと検証することではないでしょうか。

 たとえばテレ朝『ミュージックステーション』はいまもジャニーズの競合グループを出演させていません。そんな状況だからこそ、ジャニーズを離れられずに被害にあったひとがいたのです。その「共犯関係」を解消し、過去を検証しないかぎり信頼は回復されません。ちゃんとできないものですか?》

 テレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』には毎週のようにジャニーズ事務所所属グループやタレントが出演。

 1986年から放送がスタートし、1988年からジャニーズのアーティストがレギュラー出演するようになり、1988年以降の総集編を除く1369回のうち、ジャニーズアーティストが出演しなかったことはわずか13回しかないという。