■『Mステ』にはJO1もINIも出られない

『Mステ』を立ち上げたテレビ朝日のSプロデューサーは、2019年7月の『週刊新潮』(新潮社)の取材を受け、次のようにジャニー氏からの“圧力”をほのめかしたこともあった。

《たとえば、台頭してきた他の事務所の男性アイドルを番組に出すかどうか考えていたときのこと。ジャニーさんは“出したらいいじゃない。ただ、うちのタレントと被るから、うちは出さないほうがいいね”と言う》

「過去には、ある時期からジャニーズの競合グループだったDAPUMPが出演しなくなったり、w-inds.も出演しませんでした。それは今も変わっておらず、若い女性を中心に絶大な人気を誇るJO1INIの出演はありませんからね。

 かつてテレ朝内にはジャニーズ専用のリハーサル室があったともいいますし、NHK、日テレ、TBSがジャニー氏の問題をしっかりと報じる中、テレ朝はこのニュースの取り扱いにかなり慎重な姿勢でもありました。

 ただ、ここまできたら『Mステ』も大きな変化をせざるを得ないでしょう。今後も“男性アイドルはジャニーズだけ”という放送を続けるなら、ズブズブな関係は変わっていないということ。批判が殺到してしまうでしょうね」(制作会社関係者)

■「消極的なコメントですね」と冷ややかな声

 SNSには、

《やはりミュージックステーションでジャニーズを沢山起用するので、テレ朝の論調、特にメディアの沈黙に対して消極的なコメントですね》
《ジャニーズべったりで忖度しまくってジャニーズが嫌がるアーティストを番組に出さないようにしてきた事実があるならはっきり言うべきよね、この際、ミュージックステーションは特に今どう思ってるのか聞きたいわ》

 などの意見も寄せられている。

 もう1つ、ジャニーズとズブズブな関係にある番組と言えば日本テレビの『24時間テレビ』だろう。2003年からメインパーソナリティーにジャニーズタレントを起用し、今年のメインパーソナリティーもなにわ男子が務めた。

「3月にBBCがジャニー氏の問題に焦点を当てたドキュメンタリーを放送すると、日テレや『24時間テレビ』にも批判が殺到。チャリティー番組を掲げていますが、チャリティーとは関係ないジャニーズの内輪ノリ、ジャニーズファンだけが喜ぶような演出もこれまで少なくありませんでしたからね」(前同)

 8月26日と27日に放送された『24時間テレビ』でも、番組のラストでなにわ男子の道枝駿佑(21)がメンバーに向けて「国民的アイドルになりたい」という決意の手紙を読み上げる場面があった。