■寿恵子の死がピークに?

「史実では、寿恵子のモデル・壽衛さんは牧野博士が66歳のとき、先に亡くなっていますが、ドラマの中では最後まで出演しそうです。というのも、牧野博士は壽衛さんが亡くなる直前に、ようやく理学博士の学位を受け、人生が安定してきます。それ以降は、ドラマで映えそうなトピックスは少ないんです。

 最近、最終週のタイトルが《スエコザサ》と公表されました。これは、寿恵子の名前をつけた笹であるため、最終回直前に寿恵子が亡くなり、万太郎が《スエコザサ》と命名するところを、本作のピークにすると思われます。そして、寿恵子亡きあと、万太郎が『日本植物図鑑』を刊行して幕を閉じるのでしょう」(前出のドラマライター/ヤマカワ)

 朝ドラでは14年放送『マッサン』も、モデルとなった妻が主人公の夫よりも先に亡くなったが、これも最終回ギリギリ。ドラマでは、第149話でエリー(シャーロット/38)が亡くなり、最終回となる第150話で、マッサン(玉山鉄二/43)がエリーが残した手紙に背中を押され、ウイスキー「スーパーエリー」を完成させており、『らんまん』もこれを踏襲しそうだ。

 終盤戦は寿恵子がヒロインばりの存在感を示しそうだ。一方で、主人公の万太郎は影が薄くなりそうだが――。