今年3月、英公共放送・BBCの追及ドキュメンタリーから始まり、ついに国連が動き出す騒動にまで発展したジャニーズ事務所の創設者・ジャニー喜多川氏(享年87)による所属タレントへの加害問題。騒動は収束することなく、ジャニーズ事務所が9月7日に行なう予定の都内で記者会見では、現社長でジャニー氏の姪である藤島ジュリー景子氏(57)の退任が発表されることが、確実視されている。
ジャニーズ事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」が8月29日に開いた会見では「ジュリー氏の代表取締役社長辞任と同族経営の弊害の防止」と謳い、ジュリー社長への“辞任勧告”も行なっていたこともあり、1962年に立ち上げ、ジャニー氏とその姉の“メリー喜多川”こと藤島メリー泰子氏(享年93)によって発展したジャニーズ事務所は、ついに“創業家経営の解体”を迎えることになりそうだ。
芸能プロ幹部は話す。
「ジャニーズは、その他のタレント事務所とは一線を画す“帝国”でしたが、いよいよですね……。2019年にジャニー氏、21年にメリー氏が亡くなってからタレントの退所が相次ぎ、メディアへの影響力も弱体化していっていた印象を受けていましたが、ついにここにきて創業家が作った”ジャニーズ”は解体となる。
そして、最終的にここまでジャニーズ事務所が揺らいだすべてのきっかけは、2016年のSMAP解散騒動にあったと関係者の間ではもっぱらですね……」
2016年1月、各スポーツ紙でSMAP解散説が報じられた。当時のSMAPはジャニーズどころか芸能界でも頭一つ抜けたまさに国民的グループだっただけに、日本中が注目する大騒動となったが、その後、事務所がSMAPメンバーに行なわせた「公開謝罪」が、現在まで禍根を残すことになっているという。
「2016年1月18日に『SMAP×SMAP(スマスマ)』(フジテレビ系)で、SMAPは解散説で世間を騒がせ、関係者にも迷惑をかけたことを生放送で謝罪しました。
しかし、その放送内容は “事務所側の木村拓哉さん(50)と裏切ろうとした残り4人”という驚くべき演出になっていた。発言、立ち位置、衣装から明確に区別する異様な演出で、木村さん以外の4人、中居正広さん(51)、稲垣吾郎さん(49)、草なぎ剛さん(49)、香取慎吾さん(46)が虚ろな表情であったことからも非難の声が殺到。
放送倫理・番組向上機構(BPO)には同月中に約2800件の意見が寄せられたといいます」(ワイドショー関係者)