■キンプリ分裂騒動でも「何も変わっていない」と再炎上

 5人組ユニットだったKing&Princeは、2022年11月4日午後11時に「翌年5月22日をもって平野紫耀(26)、神宮寺勇太(25)、岸優太(27)の3人が脱退し、ジャニーズ事務所からも退所(岸のみ秋退所)する」と発表を行なったが、同日に発表されたファンクラブ向けの動画では、

“それまでセンターが定位置だった平野に代わって事務所に残る永瀬廉(24)がセンターに立ち、場を仕切る”

“動画の最後に5人でお辞儀をする際には永瀬と高橋海人(24)が深々と頭を下げる一方、辞める平野、岸、神宮寺は明らかにぎこちなく、首を少し下に傾ける程度で納得していない感じ”

“衣装が事務所を去る3人がそれぞれ濃いグレー(神宮寺)、ブラウン(岸)、ネイビー(平野)の暗い色なのに対し、残る2人は薄いカーキ(永瀬)とグレージュ(高橋)で色味が明るい”

 と、退所組と残留組に明確な差があったことから「スマスマ公開謝罪と事務所の体質が何も変わっていない」という批判の声が殺到したのである。

「しかも、2022年11月の『週刊文春』(文藝春秋)によると、同年の初め頃からジャニー氏の悲願だった海外進出を実現しようと、平野さんたち“後の脱退組”がジュリー氏に想いを伝えるため、何度も面談を申し込んだにもかかわらず、ジュリー氏はドタキャンを連発。9月頃にようやく5人で面談をするも、メンバーの話をまともに聞こうとしなかったといいます。

 ジャニーズは記事の内容を否定しましたが、最終的に平野さんたちは脱退・退所を決断。さらに平野さんと神宮寺さんは、同じくジュリー氏との関係が上手くいかなくて22年10月にジャニーズを電撃退所した元副社長の滝沢秀明さん(41)の新会社『TOBE』に合流したわけで……。キンプリの分裂の時も、メリー氏が深くかかわったSMAP解散騒動の際とほとんど同じ感じがしますよね。

 タレントの思いは二の次、あくまでも“創業家ファースト”が絶対で、その体質は変わらなかった。“因果応報”――SMAPファン、キンプリファンからもその言葉が上がっていますが、まさにその言葉通りのお家騒動なのではないかと、芸能界でも言われていますね」(前出の芸能プロ幹部)

 SMAPやキンプリのファンからは、

《SMAPの時もキンプリの時も現場に来て彼らの真ん前で怒鳴ってたらしいから。この現代の世でまだこんな酷いパワハラが行われて居るという事が信じられない。やられた方はどんなに傷つき悔しい思いをした事か。因果応報という言葉が実現する事を願うばかり》
《じゅりへの因果応報きてる。致し方ない。理不尽にSMAPとキンプリを潰したんだから。SMAPをSMAPにかえして。キンプリをキンプリにかえして。(5人のキンプリ)》

 といった声が絶えることがない。

 退任濃厚なジュリー社長は最後まで、公の場には出てこないと見られている。報道、情報番組でキャスターを務める所属タレントがジャニー氏の件でコメントを求められ、『news zero』の月曜日キャスターを務める櫻井翔(41)は涙まで浮かべて胸の内を話していたが――”人前に出られるような状態ではない“とも報じられているが、ジャニーズ事務所代表取締役社長に会見をするなどの意向は全くないという。

 今回の「ジャニーズ解体」騒動。創業家による帝国統治の崩壊の始まりは、やはり約2800日前の『スマスマ』での“公開処刑”からだったのだろうか――。