■ノコルは”犯罪歴がついてはいけない人物”
「ここで注目すべきは、4つの民族の1つが“ロシア系民族”であることです。
そして、第7話ラストでの次回予告には“血の繋がりか 40年の繋がりか”とテロップがあったのですが、“血の繋がり”はベキと乃木、“40年の繋がり”はベキを“父”と呼ぶノコルのことだと考えられますよね。ノコルを演じる二宮さんは実年齢40歳ですから、そこもちょうど良い。
2つ目のヒントは、第7話でも強調されましたが、ノコルが流暢な日本語を話していること。これは、日本人のベキに育てられたからで、“内紛に巻き込まれて孤児になったところをベキに拾われたのでは”という説につながるんです」
3つ目のヒントとして、第7話で、ノコルはロシア人の反政府組織(実際は別班が入れ替わっている)に対して流暢なロシア語を話すシーンがあった。そして、4つ目のヒントは公式Xでも綴られているように、ノコルの肌の白さ、まるでロシア系民族のような――。
さらに、
「ノコルはテントやベキにとって、非常に重要なポジションであることを伺わせる描写も多い。しかし、テロ組織のナンバー2であるノコルに関して、非常に不自然な会話が第7話では繰り広げられていましたよね」
第7話では、テント本部でベキ(役所)が部下に対して「何があってもノコルに犯罪歴をつけさせるな」「お前達がカバーするんだ」とバルカ語で告げる場面があった。テロ組織のリーダーが、ナンバー2の犯罪歴の有無を気にするのは、非常に奇異に映る。
また、ノコルの純白の衣装はモンゴルの民族衣装「デール」だと思われるが、モンゴルで白は「幸福と偉大さを象徴」するとされる。この2つも、重要な手掛かりになる。