■「恋愛の神様」には「オワコン」の評価も飛んで……

「空豆の“田舎娘”を悪い意味で誇張したキャラや、第2話の“カフェの店員(永瀬)に”一目惚れしました“と電話番号のメモを渡す若い女性”という描写など、全体的に“ノリが古い”という指摘もありますね。

 本作を手掛ける北川さんは『あすなろ白書』(フジテレビ系)や『ビューティフルライフ』(TBS系)などをヒットさせた“恋愛の神様”の異名を誇る大御所脚本家です。

 しかし、このところ2018年放送の『半分、青い』(NHK)や2021年放送の『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)など、脚本を担当したドラマの評価はあまり高くない。SNSには、“北川悦吏子はオワコン”なんて、酷い言葉も寄せられていますが、実際の状況としてはなかなか厳しそうです」

■NHKの裏番組が勢いを増してきている

 正念場を迎えている『夕暮れ~』だが、さらに“強敵”も登場したという。

「同じ火曜22時で、1月10日からスタートしたNHKドラマ『大奥』(NHK)です。史実とは真逆の“男女逆転パラレル時代劇”で、主演の冨永愛さん(40)が徳川吉宗を演じたり、堀田真由(24)が徳川家光を演じたりと豪華なキャストによる大胆な”歴史のIF”が描かれていますが、これが実に評判がいい。

 吉宗の時代を描いた第1話(17日放送)が世帯5.2%、個人2.8%だったのが、家光に焦点を当てた第2話(24日放送)は世帯5.5%、個人3.0%とスコアを上げています。特に冨永さんの吉宗が“素晴らしい”と絶賛され、それが多くのメディアで取り上げられ、ドラマの周知がされた感がある。『大奥』は、今後、さらに人気を獲得していきそうです。

 すでに視聴率は、世帯も個人も『夕暮れ~』と約1%前後の差なので、このままではすぐに追いついて、『夕暮れ』が追い抜かれてしまうのでは、という感じがしますね」(前同)

※ドラマ『大奥』の公式ツイッターアカウント(@nhk_oooku)より

 逆風が吹き、視聴者が離れて行っている『夕暮れに、手をつなぐ』。永瀬はこの窮地をどう乗り切るのか――!?