【以下、『VIVANT』第8話までのネタバレを含みます】

 9月3日に堺雅人(49)主演連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)の第8話が放送された。

『VIVANT』は、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。

 第8話では乃木がついに謎のテロ組織「テント」の創設者で、乃木の実父であるノゴーン・ベキ(役所広司/67)と40年ぶりの再会を果たすなど、物語が大きく動きを見せた。

「これまで“思想も何もかもが一切不明のテロ組織”として描写されてきたテントの実態が、第8話で明らかになりました。テントは他組織から破壊活動を請負うなど非合法的な手段で収益を得ていて、その動機はあくまでも”資金稼ぎ”。

 それも私腹を肥やすわけではなく、バルカ共和国内で4つの民族による内乱が起こった際に親を失くした子どもたちを救うために複数の孤児院を創設したのを筆頭に、孤児の救済に取り組んでいたんです」(テレビ誌編集者=以下同)

 テントは孤児にとっての味方――この事実が判明すると、警視庁公安部の野崎守(阿部寛/59)に対する、バルカの少女・ジャミーン(ナンディン・エルデネ・ホンゴルズラ)の態度の意味も大きく変わりそうだ。

 ジャミーンは第1話で父・アディエルが「人の善悪を直感的に見抜けるかもしれない」と話しており、乃木や主治医の柚木薫(二階堂ふみ/28)、そして野崎の協力者であるドラム(富栄ドラム/31)にはなついている様子を見せていた。

 しかし、野崎だけは直接ジャミーンと対面する機会が少なかったうえ、第8話では神田明神で「退院おめでとう!」と声をかける野崎を露骨に警戒しており、「まだダメか……」と、野崎がボヤく描写があったのだ。