【以下、『ＶＩＶＡＮＴ』第８話までのネタバレを含みます】
９月１０日に第９話が放送される堺雅人（４９）主演連続ドラマ『ＶＩＶＡＮＴ』（ＴＢＳ系）。謎が謎を呼ぶ展開、それを考察する面白さから社会現象を巻き起こしている本作も、いよいよ最終回が近づきつつある。
『ＶＩＶＡＮＴ』は、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助（堺）を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたＴＢＳの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。第９話ではテロ組織「テント」創設者で憂助の父親であるノゴーン・ベキ（役所広司／６７）の過去が明らかになり、テントについても「真の目的が明かされる」と予告されている。
「第８話では、前回（第７話）の別班に襲撃されたロシアの反政府組織を発見した現場で意味深に描かれた、“警視庁公安部の野崎守（阿部寛／５９）のスマホが震え、上着の胸ポケットから出したスマホの画面を見た野崎が驚愕したような表情を浮かべた”というシーンの謎が回収されておらず、モヤモヤを残したまま。
これに限らず『ＶＩＶＡＮＴ』はまだ多くの謎がそのままになっており、“全部回収できるのか？”と、少々、心配になってきている視聴者もいますね」（テレビ誌編集者、以下同）
まず、第１話から物語の中心にいる少女・ジャミーンには、いまだに謎が多い。
「１つは、ジャミーンとテントの関係性です。第４話でジャミーンがテントと何らかの関係があることを示唆する写真が登場していたことや、ベキ（役所）が第１話でジャミーンについて“退院後は我々で面倒を見る”と語っていたことから間違いなく何かあるのですが、それが描かれていませんよね」
別班の櫻井里美司令（キムラ緑子／６１）が「奇跡の少女」と評していることから、日本サイドからも重要視されているジャミーン。どんな経緯でこの謎が明らかになるのか、気になるところだ。
「また、“このままでは終わらないだろうな”と言われているのが、乃木の勤務先である丸菱商事の長野利彦専務です。第４話を最後に登場していませんが、演じるのが、超演技派でこれまで何度も黒幕など重要な役を演じてきた小日向文世さん（６９）ですし、何よりも明らかに不審な２つの描写があったのに、そのままフェードアウトするとは思えないですよね」
長野は乃木（堺）の過去を根掘り葉掘り、乃木のもう１人の人格Ｆが不信感を抱くくらいに詮索してきたこと、第４話で野崎の取り調べで自身の別班疑惑が晴れた際、非常に意味深な怖い笑みを浮かべていて、それが演出でも強調されていたことから、
《そういえば長野専務ってあのままフェードアウトなんてことはないよね？（個人的には司令の旦那さんかなと思ってる）》
《ただの不倫おじさんで終わる訳がないし、どうしよう、別班の最高責任者だったら…》
《（憂助を助けた）戦場ジャーナリストの飯田さんは長野専務ではないのかな?空白の２年、薬物治療の更生施設入所はフェイクだと思う》
といった声が、ＳＮＳにも多く寄せられている。
