■ノコルを王に据えた建国説が浮上

「また、これは作戦だと考えられますが、第8話で乃木は、別班を裏切りテント側に寝返りましたよね。その結果、テントの目的や活動内容など内情が視聴者目線でも明らかとなった。これにより、テントの“真の目的”について盛んに考察が行なわれています」

 第8話で明らかになった重要な点は3つ。

 1つ目は、過去、バルカ共和国内で4つの民族による内乱が起こった際に親を失くした子どもたちを救うために複数の孤児院を創設したことを筆頭に、テントの目的は“孤児の救済”であること。

 2つ目は、世界中の諜報機関にマークされることを覚悟しながら、3年前からテロ活動を活発化させ、その収益で土地を買い漁っていること。

 3つ目は、前述のようにテントは民間軍事会社を運営していること。

 これらの新情報に加えて、これまでの「テントの最終目標は日本」というキーワード。そして、第7話でベキが部下に「何があってもノコルに犯罪歴をつけさせるな」と、テロ組織のナンバー2とは思えない配慮をしていたこと。そこから導き出される答え、それは――。

「テントを独立国家として建国し、その王の椅子にノコルを座らせる――そんな説が考えられます。

 ベキは、乃木憂助の父・乃木卓であって日本人です。しかも公的には40年前に死亡している。そんな彼が王になるのは、国際的に考えても難しいですよね。そのためノコルを王に据えて、これまで面倒を見てきた孤児や貧しい人々を救う“理想国家”を作りたいのではないか、と……」

 テント建国説については、

《ベキの目的は新しい国を作ることで、国王にノコルを据えようとしてたんじゃないの?だったら犯罪歴があったらまずいし、色々と辻褄が合うよね。。ノコルはノコルでベキの思惑とは違うところに狙いがありそうだな》
《テントの目的は、建国。日本が標的というのは、腐敗してるバルカ政府を経済的に陥れるために何らかの方法で日本を利用する。ノコルは、その国の政治的指導者にする。ドラムは、ジャミーンの警護係。ジャミーンは、何かあるたびに生きている奇跡の子。バルカ国王の末裔か何か。》
《土地を買ってる→領土を得る 孤児を保護→国民 元々は自分の息子を失ったことが原因で孤児の保護してたけど、バルカの未来を憂いて新しい国の構想に至ったとか?だけど、ベキは日本人だからトップにはなれない→ノコルをトップにする、みたいな?》

 といった声が、SNSにも寄せられている。