■テントの土地購入の目的、“ラスボス”の正体も分かる!?

 また、第9話予告の冒頭では乃木がベキに「別班の機密情報を使います」と告げ、同席しているノコルが「逃げんなよ?」と不信感を隠さずに返す場面もある。

「薫の映像などで再び信頼を得た乃木が、テントの目的を果たす、協力すべく“別班の機密情報を~”と提案する場面かもしれません。

 ポイントは、ここで乃木が着ている服は現地の民族衣装“デール”であること。前述の7月26日に公開された『キャスト最新ビジュアル公開!』では乃木が神田明神を歩く未登場シーンがありますが、そこで着ていた服がデールなんです。おそらく、別班の機密資料を使うべく、帰国するのではないかと。日本に帰るからこそ、ノコルが“逃げるなよ”と釘を刺したと考えられます」

 第9話予告では「一度急落し始めれば必ず止まらなくなる!」と強い口調で話す乃木の姿もある。背景には株価チャートのようなグラフが映ったスクリーンもあり、これも日本国内かもしれない。

《急落って株価かな。投資に回してたのうまくいかなくなったのか。バルカ政府と折衝する映像あるし、土地購入の交渉もあるかな。テントの経営支えてあげる乃木、別班なんでもやりすぎ》
《米の価格なのかな?土地、資源とかの利権が欲しいのかな?特にノコルが。将来的に大統領とか国を掌握するのが夢なのかな?》

 といった考察は、SNSにも多く寄せられている。

「毎回多くの謎が提示されてきている『VIVANT』も、残すところ2話。“テントの真の目的が明かされる”というテロップから考えても、かねてより登場してきた“最終標的は日本”というワードの意味も明らかになるのでしょう。同時に、第8話で新登場した“テントは3年前から大量の土地を購入している”という話も、それが“なぜなのか”の答えが提示されると考えられますね」

 また、これまで再三に渡り、テントおよびノゴーン・ベキが“日本の敵で別班と公安が討つべき敵”であるかのように描かれてきたが、第8話でテントの目的は孤児救済であり、ベキも孤児に慕われていることが明らかとなった。

「テントが一枚岩ではない可能性もありますが、少なくともベキがそのままラスボスというのはシナリオ的にも盛り上がらないし、考えづらい。

 第2話ではバルカ外務大臣・ワニズ(河内大和)が駐バルカ共和国特命全権大使・西岡英子(檀れい/52)に対して、“日本とバルカは未来永劫友好国でなければならない”と意味深に話していた描写などから、“日本の上層部とバルカが癒着している説”などもあるほか、別班内部に裏切者がいる可能性も考察されていますね。

 最終回の第10話で完結させるなら、さすがに第9話で、誰が本当の黒幕なのか、が示されるのではないでしょうか。そうでないと、さすがに間に合わないですよね。それとも、やはり、全10話では終わらないのか……」

 これまで意味深に映ってきた二階堂演じる薫の正体、未回収の「テントの最終標的が日本」の具体的な意味、新たに浮上したテントが3年前から進める「土地購入」の謎、そして、真の黒幕――それらが、第9話で一気に明らかになる!?