■“阿部・野崎が失った後輩が二宮・ノコルだったらいいのに”
「加えて、まだ未回収の伏線らしき描写が2つありますが、これらについて“こうだったらいいな”という考察も、多くSNSには寄せられています。
1つ目は、現時点で名前だけ登場している野崎守(阿部寛/59)の部下の生存説ですね」
警視庁公安部の野崎には、“リュウ・ミンシュエン”なる「北京大使館にリエゾン(※他部署や外部機関との調整を行なう従業員)として働いていた時からの仲間」がいたが、彼は「度を超えた調査」をしたせいで死亡。「急にいなくなるってのは無性に寂しいもんだぞ」と、野崎は乃木にこぼしていた。
「急にいなくなる」という口ぶりから直接は死を確認していない可能性があることに加え、アジア人であること、年齢的に違和感がないことから、実はテントのナンバー2であるノコル(二宮和也/40)こそリュウではないか――そんな説が強く言われているのだ。
《ノコルは野崎の元部下で日本に帰らず残る選択をしたから、のこる→ノコル》
《ノコルは野崎の後輩で記憶喪失になりベキの息子として育てられる》
といった予想も、多く言われている。なお、記憶喪失説の根拠としては、第8話で乃木が実父であるベキ(役所広司/67)に対して生き別れた後の顛末を説明した際、「それは……記憶喪失ということか?」と“記憶を失った”という説明に敏感に反応していたこと、ベキも過去に野崎と同じく公安だったことが指摘されていて、
《ノコルが亡くなったことになっている後輩だったとしたら…ノゴーンとノコルは「公安だった」という共通点が発生するねノコルも母国から救助されずに放置されてる?》
《※ノコルも実は記憶を喪失しており※ほんとは野崎の後輩なのでは?》
と、考察されている。
「もう1つ、残っている伏線らしき描写としては、第4話を最後に登場しなくなった、乃木の勤務先である丸菱商事の長野利彦専務の再登場に期待する声は非常に根強いですよね。
演じるのが超演技派で、これまで何度も黒幕など重要な役を演じてきた小日向文世さん(69)であること、最後の出番となった第4話で公安の取り調べから解放された際、非常に意味深で怖い笑みを浮かべていたことが“絶対に何かあるはず”と指摘されているのに加えて、第8話に登場した人物が“過去の姿”では、とあらためて注目を集めたんです」
以前より名前だけが出ていた、“乃木を助けてくれた戦場ジャーナリストの飯田さん”が、第8話でついに回想シーンに登場した。2023年の長野が60歳で、1985~87年前後の時期の飯田を演じているのは実年齢46歳の和田聰宏であるため、年齢的には怪しいところはあるものの、表情や喋り方の感じが似ていて、
《飯田さんが少年(乃木)に話かける場面、話し方が小日向さんぽいな〜。台詞も小日向さんに寄せてる感じがする。長野専務というより ''小日向さん'' って感じ》
《ジャーナリストの飯田さん小日向さんでしょ飯田さん役の俳優さん小日向さんの口調に寄せてるもん》
といった指摘は多い。
「長野専務の経歴には “薬物に手を出してしまい、更生施設にいた空白の2年間”があり、施設の裏付けも取れているものの、“空白の2年”と乃木がバルカで救出された時期がまる被りしているんです。何よりも、小日向さんレベルの役者の出番があのままで終わってほしくない、と再出演の展開を願う視聴者は多いんですよね」