■“ジャミーンはイケオジに恋している?”

 最後に、本作のキーパーソンであるジャミーンは「人間の善悪を直感的に見抜ける」と言われている。そして、そんなジャミーンは乃木や薫、ドラムに懐いている一方で、ある主要人物にだけ懐いていないことが以前から指摘されている。

「阿部さん演じる公安の野崎守ですよね。ジャミーンは野崎にだけよそよそしくて、第8話では“退院おめでとう!”と気さくにあいさつしても、薫の背中に隠れてしまう様子も見せていた。ジャミーンが怯えているため、“野崎に黒い裏側があるのでは?”という声も多いですが、これについてちょっと面白い、本当にそうだったらいいのにな、と思えるほっこりする説があるんです」

 野崎は気さくでフレンドリーな性格。しかも、ルックスも演じるのが阿部寛のため、超高身長で堀りが深いイケメンであり、渋くてダンディズムあふれる「大人の男」“イケオジ”である。父親を亡くして間もない少女の前にそんな男が現れたらどうだろう?

《ジャミーンが未だに野崎さんに心を開かないのは野崎さんが悪い人だから説あるけど違うは…これ、ジャミーンの初恋じゃね!?》
《ドラムが慕ってる野崎さんがジャミーンに好かれてない理由、マジでミスリードでただジャミーンの初恋説は良いと思う》
《ジャミーンの野崎への塩対応加速して、野崎悪者説強まってるけど、最後はハッピーエンドがいいので、人見知りからのジャミーンの初恋ということで!》

 希望的観測として、ジャミーンが野崎を恐れているような様子は、“ジャミーン初恋説”をオチにしてほしいと願う視聴者が多いのだ。

「甘酸っぱくていいですよね(笑)。物語の途中は裏切りや悲劇があるだけカタルシスを感じられ盛り上がりますが、最後の最後は、ハッピーエンドで終わって欲しいですよね。そんな、視聴者の希望を強く感じさせる考察ですよね」

 ドラムは乃木らを裏切らず最後まで味方で、乃木は薫のもとに無事戻り、そしてジャミーンの淡い恋心も発覚する幸せなエンディングを迎えて欲しいところだが、果たして――。