■活動休止中の大野智とジュリー氏にある溝……

 嵐は2020年12月31日をもって活動を休止。以降、リーダーの大野智(42)はいっさいの芸能活動を休止。メンバーに「自由な生活を一度してみたい」と活動休止の意思を伝え、現在は東京と沖縄県宮古島を行き来するような生活している、と複数のメディアで報じられている。

 8月24日配信の『デイリー新潮』では、大野の活動休止の背景には、ジュリー氏との溝もあるという、元ジャニーズ事務所スタッフのコメントを掲載。

 ジュリー氏との亀裂が決定的になった原因は、大野に関する女性誌のある記事への対応にあるといい、それが大野の意思とは異なったため、ジュリー氏側に不満を抱くようになったとされる。

 大野はジュリー社長体制下で活動を再開させる気はなく、活動を休止したままなのもジャニーズ事務所に戻るつもりがないからだといい、メンバーたちと一緒に退所し、自分たちで活動していく可能性もあると記事では伝えている。ただし、メンバーの中には大野に同調しそうにない者も最低1人はいるとされる。

「『デイリー新潮』、そして『週刊新潮』を発行する新潮社とジャニーズ事務所は良好な関係にあり、ジャニー氏の加害問題も『週刊新潮』はずっとスルーしてきました。その“新潮”のWEBメディアが大野をはじめとする嵐メンバーの退所説を報じ、マスコミ関係者は“ということは本当なのでは……”とザワついたんです。

 そして、同調しないとされる1人というのは、松本潤さん(40)だともっぱらです。彼は幹部としてジャニーズ事務所に残るとも言われています。新社長候補の1人だった、という報道もありましたよね。

 そして、報道では大野さんとジュリー氏には溝があると……。そんなジュリー氏がジャニーズを完全に去るとなったら話は別だったんでしょうが、株を100%保有したまま代表取締役として残ることになった。経営には関与せず、被害者の補償の対応に専念し、なるべく迅速に進めると表明していましたが、数年はかかるとも言っていましたよね」(前出の芸能プロ関係者)

■国民的グループ・嵐なら退所してもダメージゼロ!

 ジュリー氏は会見で、院政を敷くこともないと語っていた。

「ただ、代表取締役で株も100%持っていて……“社長”という肩書きがなくなっただけですからね。ジュリー氏にタレントのプロデュースなどにかかわる意思はなかったですが、周囲のスタッフの忖度が消えることはないですし、それによる“意向”というのは生き続けるでしょう。創業家の代表取締役が会社にいる限り、影響力が消えることはありえないですよ。

 大野さんにしてみれば、今回の人事に失望感があるでしょうし、何より、宮古島のリゾート事業も来年以降は本格的にスタートする。嵐は9月15日に結成25周年、11月3日にデビュー25周年のアニバーサリーイヤーに突入しますが……いよいよ、そのタイミングで“決断”するのではないか、とささやかれているんです。

 東山さんも井ノ原さんも、退所したタレントに圧力をかけるようなことはない、テレビ局をはじめとする大手メディアにも忖度はしてほしくない、と断言していましたから、嵐のメンバーが退所しても地上波テレビに出られなくなるということもないはずです。

 嵐は、ジャニーズ事務所に何百億円もの利益をもたらした功労者です。会社も彼らへの感謝の想いは強いでしょうし、また嵐メンバーは大スターですよね。退所したところでテレビに出られないというのは考えられない。むしろ今はジャニーズのほうが弱体化していますから、退所したところで嵐のメンバーだったらドラマ、映画、バラエティにと変わらず引く手あまたではないでしょうか」(前同)