【以下、『VIVANT』第9話までのネタバレを含みます】
9月10日に堺雅人(49)主演の連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)の第9話が放送された。
『VIVANT』は、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。第9話の終盤では、テロ組織「テント」の日本にいるモニター(工作員)のメールにより、乃木が行なっていた偽装工作が発覚。窮地に立たされ、物語は最終回を迎えることになった。
乃木はリーダーのノゴーン・ベキ(役所広司/67)やナンバー2のノコル(二宮和也/40)と着実に接近し、情報を引き出しつつあったが、重要機密だったはずの“買い占めている土地に高純度の鉱物資源であるフローライトが眠っている”という情報が、乃木がそれを知った時期に外部に漏れてしまった。
さらに、“日本のモニター”から送られたメールの動画によって、乃木が裏切って射殺したことになっていた別班メンバー4人が、実際は全員生きていて、病院で治療を受けていることも発覚。乃木は絶体絶命の状況となったのだ。
「最終回を前に多くの謎が回収されましたが、新たな謎として“日本のモニターは誰か?”が出てきましたね。
まず怪しいのは、乃木の命を救った少女・ジャミーンの主治医でWHI(世界医療機構)の柚木薫(二階堂ふみ/28)ですよね。なんといっても病院に勤めている医師ですからね。彼女はずっと視聴者から“裏の顔があるのでは”と疑われ続けていますが、ただ少なくとも“日本のモニター”ではないと考えられます。
というのも、今回の盗撮動画は、“別班4人の顔を知っている”という前提がないと撮れませんからね」(テレビ誌編集者=以下同)
別班は、組織内でもお互いの面識がほとんどないトップシークレットの存在。乃木も、司令の櫻井里美(キムラ緑子/61)、後輩の黒須駿(松坂桃李/34)、そして、今回生存が発覚した高田明敏(市川笑三郎/53)、廣瀬瑞稀(珠城りょう/34)、和田貢(平山祐介/52)、熊谷一輝(西山潤/25)ら6人しか把握していない。乃木が上司である櫻井の情報を“おそらく50代後半”しか知らないことからも、徹底的に個人情報が伏せられていることが分かる。