■“別班のテント接触作戦”を伝えたくて動きが不自然に?
ドラムは、いつも人懐っこい笑みを浮かべており、巨漢にもかかわらず非常に俊敏に周囲の状況に合わせて動けるキャラクターとして描かれていた。
ところが、第7話のドラムは、いつもと違っていた。乃木が病室でドラムの気配を感じ「こんにちは、ドラムさん」と呼びかけた際の表情がいつもと明らかに違う“眼差し”だったほか、別班がすり替わるために倒したロシアの反政府勢力が拘束されていた現場では、何か深く考え事をするように妙にボンヤリとしていて、即座にバルカ警察の「それ(落ちてる証拠品)取ってくれ」という言葉に反応できていなかった。
また、その現場で気絶させられていたロシアの反政府勢力を見つめる目つきも、不穏なものだったのだ……。
「もしドラムがテントのモニターだとすれば……あの場にテントと取引する予定のロシアの反政府勢力が倒れていたら、“別班が入れ替わってテントに接触しようとしている”と、すぐに分かりますよね。それをどうにかテント側に伝えたいけど、周囲には野崎や捜査中のバルカ警察がいて下手な動きはできない。“どうしたものか……”そうしたことを考えていて、一瞬、上の空になってしまっていたのかもしれません……」
“ドラム=テントのモニター説”については、
《ドラムはテントのメンバーと考察。幼い時に人身売買組織に誘拐されテント(乃木卓)(※ベキの本名)に救われ、そのせいで喋れなくなった可能性がある。公安に近づく為に有能なドラムを忍び込ませた》
《日本のモニター、ドラムだったりしちゃわないかな、、、、ずっと病院にもいるし、帯黄色だし、どうしたらいいほんとにドラムそっち側だったらまじで1ケ月は病むよ》
《病院を盗撮してたモニター、ドラムかな。あの子なら全員撮影することなんて屁でもないでしょ。あと、この病院、ジャミーンが通院してるとことか》
といった声が、SNSにも多く寄せられている。常にスマホアプリで会話しているだけに、“堂々とスマホで盗撮していてもバレにくいのでは?”という指摘もあった。
「《まじで1ケ月は病むよ》という投稿が良い例ですが、大人気キャラクターのドラムがここに来て裏の顔を見せたら、視聴者にとっては最悪の裏切り展開ですよね。
ただ、第9話で“ベキはジャミーンが日本で無事に過ごしているのを知らなかった”ということが明らかになったため、野崎やドラムがモニターだった場合は、その件を報告していないのが不自然ではありますが……」
いよいよ最終回を待つばかりとなった『VIVANT』。新たに浮上した謎“日本のモニター”は誰なのか? それがドラムであれば、日本中に悲鳴が響き渡るかもしれない――。