■第2話の「未来永劫友好国」意味深発言が回収される?
「日本にとっても、バルカ共和国は地下資源の輸入国として大切な存在です。つまり、フローライトの利権を独占するテントはバルカ政府にとって不都合な存在であり、これを理由に日本政府に“テント壊滅”の密約を交わしているのでは、と。バルカにはフローライトの眠る土地、日本はそれを採掘できる技術という強みがそれぞれありますからね。
第2話で行なわれていた駐バルカ共和国特命全権大使・西岡英子(檀れい/52)とバルカ外務大臣・ワニズ(河内大和)との会話が、その“根拠”とされていますね」
西岡はワニズに対して、爆破テロの容疑者である乃木(堺)らの引き渡しを拒否していたが、
「あなたは1つ重要なことをお忘れのようだ。日本とバルカは未来永劫友好国でなければならない。思い出しましたか?」
と、ワニズは西岡に対して、明らかに日本の弱みを握っているかのような発言をしていた。
櫻井司令(キムラ)も日本政府上層部に騙されている可能性はあるが、「テロ活動を行なっている組織の最終標的は日本」という半分は本当のデマを理由に、日本政府はフローライト採掘の利権を確保するという“黒い目的”のため、「日本の危機を未然に防ぐ」という大義名分で自衛隊の別班に「テント壊滅」の指示をしたのではないか――と。
《在バルカ大使と別班の「司令」がきっちり繋がってて、「最終目標は日本」って偽情報テント下部や別班員に流してテントも乃木も始末して利権だけゲットの流れとかね》
《「テントの最終標的が日本」って流した奴は別にいるわけで、それこそ『別班の犬』(※)みたいに別班指揮官の自作自演だったんじゃ?ベキの恨みが残存していると思ってか経済利権か目的はまた別にして》
《元々、バルカの元国土大臣は知ってた。そこから外務大臣、大使につながり、彼らは知ってた。日本は利権ほしい。バルカ側は土地を買っているテントを潰したいので日本に相談。最終目的地日本と流布し別班を動かす。黒幕は両政府。》
【※『別班の犬』…久慈進之介氏による、別班を舞台にした漫画作品。正式タイトルは『陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬』(講談社)】
と、櫻井司令や政府を疑う声は多数寄せられている。
「ノコル(二宮)がデマを流した犯人の場合は悲劇的な展開になってしまうかもしれませんが……真の敵、ラスボスが日本の公安や政府の人間だとしたら、最終回は乃木とベキ(役所)が親子で共闘して、別班とテント、そして乃木が信頼している公安の野崎守(阿部寛/59)もそこに加わって“真の黒幕”を打ち倒す――そんなアツい展開も考えられます。
乃木が、日本の、なんなら近くにいたラスボスを葬って最後、“美しき我が国を汚すものは何人(なんぴと)たりとも許さない”と言い放つ――そういうラストも収まりは良いような感じがしますが、果たしてどうなるでしょうか……」
予告映像では西岡(檀)が追い詰められ狼狽しているような意味深な映像も映っている『VIVANT』の最終回。「40年の時を超えた、愛を探す冒険物語」は、どんなフィナーレを迎えるのか――。