■逆オファーで役を勝ち取った松坂
「とはいえ、第4話初登場シーンの“テントのモニター(工作員)”とミスリードさせる演出や、正体判明後にテントのモニター・山本巧(迫田孝也/46)を乃木と一緒に淡々と自白剤投与の拷問をしたり首吊りに見せかけた殺人を行なったりと、黒須のダーティな雰囲気はいかにも“影の組織”といった感じで非常にカッコ良かった。
第7話以降も、監禁されてから暴れたり、絶叫したりする演技は本当に鬼気迫っていて素晴らしいですよね。“逆オファー”で出演を勝ち取っただけに、松坂さんは全力を尽くしたのでしょう」
多くの主演級キャストが出演している本作だが、松坂は「堺さん主演、阿部寛さん、役所広司さんが出演するドラマを作る」という噂を聞き、マネジャー経由で「どんな役でもいいから出演できないですか?」と直談判して出演が決まった――と、TBS公式サイトのインタビューにて明かしている。
「松坂さんは今年6月配信のNetflixドラマ『離婚しようよ』で、“本当にコイツはどうしようもないな”と思える実に情けない二世議員を演じたり、2018年公開の映画『不能犯』では人をマインドコントロールして死に導くダークヒーローを怪演したりと、シンプルな“イケメン”とは違う陰の部分がある役を絶妙な演技で演じられる俳優です。
今回の『VIVANT』でも、“実は黒須が別班を裏切っていてノコル(二宮和也/40)と共謀説”もあるし、17日の最終回で、7話以降のうっぷんを果たすような活躍を見せてくれるかもしれませんね。最終回でも拘束されたままだったら、なんならさらに殺されたりしたら、あまりにも不憫するぎますよ……」
陰のある演技に定評のある松坂。『VIVANT』のクライマックスでは、序盤で見せたダーティな演技をふたたび見せてほしいものだが、果たして――。