■「奇跡の少女」の意味や「日本のモニター」の正体も! 新庄かドラムか……

「第7話で薫と目玉焼きを乃木が撮影していたのも、目玉焼きを撮りたかったのか、薫を撮りたかったのか……“きれいだったんで、つい”という乃木の言葉は、明らかな言い訳でしょうね。

 薫といえば、常に一緒にいるジャミーンの謎も、まだ明らかになっていない。これも、回収しなければいけませんよね」

 ジャミーンは、ファロー四徴症という心臓の持病を抱えた少女で、人の善悪を直感的に見抜くことができる、と言われている。テントの首領であるベキが、ジャミーンの面倒は我々が見る、と語っていたのは“ジャミーンの父・アディエルがノコルと兄弟同然の存在だった”ことが理由であり、ジャミーンが日本にいることをベキらは知らなかったことが、それぞれ第9話で明らかとなった。

 しかし、別班の櫻井司令や乃木がジャミーンを「奇跡の少女」と評している理由が、最終話を前にしても説明されていない。

《奇跡の少女=奇跡的に(大事故や大病から)助かった少女でこれから何か奇跡を起こすわけでは無い》
《何故櫻井司令が面識がないはずのジャミーンを『奇跡の少女』と呼んでいるか?➝過去にジャミーンの能力で窮地を脱したことがあるか、逆に窮地に立たされたことがある?》

 といった考察が、多く寄せられている。

「また、野崎(阿部)の部下で公安の新庄浩太郎は“別班にとって都合よく尾行に失敗する”などの描写から“実は別班説”が疑われていましたが、第9話から“日本のテントのモニター説”も浮上しています。

 テントに送られてきた別班4人が病院で生きている証拠映像には、撮影者が胸ポケットにカメラを仕込んで隠し撮りをしたような動画もありましたが、これが背の高い人間でなければ難しいアングルで、新庄役の竜星涼さん(30)が、183cmの高身長であることが根拠とされています。

 別班メンバーの顔は、野崎経由で知ったということなのか……。“ジャミーンとテントの関係性を知らなかったので、テントのモニターでありながらジャミーンが無事であることをテントに報告できなかった”という解釈も出ています」

 最後に、“『VIVANT』のアイドル”の掘り下げに期待する声もある。

富栄ドラムさん(31)が演じるドラムですよね。超有能で愛嬌もある大人気キャラですが、よく考えると“野崎の協力者で、口がきけないけどモンゴル語も日本語も理解してスマホアプリ(声:林原めぐみ)で話せる”以外の情報がないんです。

 本作で裏切り行為を行なっているキャラは敵味方問わず黄色の衣装を着ていて、ドラムも黄色の衣装を着ていること、第7話で不穏態度を見せたことなどから“裏切り説”もあります。テントの日本のモニターで、別班の4人の生存を報告した“犯人”説もある。果たして、あっと驚く掘り下げはあるのか……」

 まとめると、

「ラスボスは誰なのか」「薫と赤飯の謎」「野崎のスマホに何が届いたのか」「目玉焼きの謎」「薫の動画を撮った乃木の真意」「長野専務の正体」「新庄が別班、あるいは病院を隠し撮りしたモニター説」「別班の櫻井司令や公安の佐野部長に裏の顔がある可能性」「ジャミーンはなぜ“奇跡の少女”なのか?」「ドラムにも裏の顔はあるのか?」

 少なくとも10の謎が残されている『VIVANT』。『TVer』では「考察隊の皆様に感謝!全ての伏線を回収いたします」と告知されているが、果たして、79分SPの最終回で、本当にすべてを回収できる?