■創業家の「ゴリ押し」で松潤が主演をつかんだドラマとは⁉
記者席から、事務所によるメディアへの圧力に関する質問が上がるたびに小首を傾げるジュリー前社長の姿は奇異に映った、と事情に詳しい芸能関係者が明かす。
「22年1月期より放送された、松本潤さん(40)主演のドラマ『となりのチカラ』(テレビ朝日)は21年8月に亡くなった、ジュリー前社長の母であるメリー喜多川名誉会長(享年93)が、テレ朝の早河洋会長と直に話をつけて取ってきた仕事だそうです。
局としては本来、松本さんと、共演した上戸彩さん(37)とのダブル主演作品とする意向があったといいます。しかし、それを聞いたメリーさんが“20年末の嵐の活動休止後、初となる松本の連ドラ出演は単独主演作でなきゃ”と猛抗議したといいます。
上戸さんの所属事務所が“そこまで仰られるなら、主演でなくても構いません”と大人の対応を取って折れる形となったそうです」
ジャニーズ事務所の創業家の“圧力”とそれに従うキー局との関係――。メリー氏が見せたゴリ押しの裏側にはどの様な事情があったのか。
「松本さんは嵐のコンサート演出を手掛けていました。その才能は傑出しており、今ではジャニーズJr.の指導やデビュー組の演出も手掛けるほど。メリーさんを筆頭に事務所幹部からの覚えもめでたかった。最終的には、所属タレント最年長である東山さんが新社長へと就任しましたが、検討段階では松本さんの名も新社長候補に上がっていたとも言いますよね。
事務所としては、タレントとしてもプロデューサーとしても激推しということなのでしょうが……。加害問題で揺れるジャニーズが今後、同じキャスティング手法を続けられるのかは未知数というか……まず不可能なのではないでしょうか」(前同)
加害問題を受け「社名変更も検討する必要がある」と述べた東山新社長。加害問題を生んだ背景にあるとも指摘されたキー局との深すぎる関係性にも、終止符を打つことはできるのか。