【以下、『VIVANT』第9話までのネタバレを含みます】

 9月12日、堺雅人(49)主演の連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)の公式X(ツイッター)が更新。同日にTVerで配信された動画について「ちょっとした注目ポイントをおさらいした特別ダイジェストをTVerで公開です」と綴った。

 本作は、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。9月17日夜9時からの最終回を目前に多くの考察が繰り広げられているが、TVerのダイジェスト動画では「最終回への注目ポイント」を3点披露。考察合戦の渦中にある視聴者に、挑戦状を叩きつけた。

「第2話・第7話・第9話のそれぞれのシーンを“ポイント”と取り上げて、ナレーションが視聴者に3つの疑問を投げかける内容になっています。第9話で新たに浮上した“謎のテロ組織『テント』に協力している日本のモニターは誰か?”のヒントになっているとも考えられます」(テレビ誌編集=以下同)

「ポイント1」は、第2話の乃木、警視庁公安部の野崎守(阿部寛/59)、WHI(世界医療機構)の柚木薫(二階堂ふみ/28)らが日本大使館から脱出しようと地下トンネルを使おうとするが、駐バルカ共和国の日本大使である西岡英子(檀れい/52)の裏切りに気づいた場面。

 ここでが野崎が「最後にやることができた。ちょっと抜ける」と言って姿を消してしまい、その後、乃木、柚木と合流する――というシーン。ナレーションは「この時、野崎はいったい何をしていたのか」と、疑問を投げかけた。

「ポイント2」は、第7話に登場した、薫と乃木のLINEのような演出でのメッセージのやり取り。薫から届いた文面を「このメッセージに注目!」と、紹介。

「今日、来てくれたんですね。ジャミーンに聞きました。どうして帰っちゃったんですか?」

「仕事、大変みたいだからまた連絡します」

「今日からジャミーンのリハビリが始まりました。順調です」

 と、薫が3回に分けて乃木に送っていたのだが、ナレーションでは「乃木とジャミーンとの間に何があったのか」というヒントを挙げた。

 最後に「ポイント3」は、10日放送の第9話。乃木は、実父であるノゴーン・ベキ(役所広司/67)に会うという目的のために別班4人を射殺して裏切り、テントに接近したことになっていた。その後、乃木はテントに協力し、極秘裏に進めていた“重要鉱物・フローライトが眠る土地”を購入する資金調達に協力するも、テントのフローライト独占計画がバルカ政府に漏れ、乃木が疑われてしまう。

 しかも、乃木が射殺し、野崎やバルカ警察が確認したはずの別班の4人が日本の病院で生きていることが“日本のモニター”から送られてきた映像でバレてしまう、という衝撃的なシーンだ。ナレーションでは「この情報を送ったモニターはいったい誰なのか」と指摘していた。

 これら3つの情報から浮上してくる“ある男”の存在。それは――。

「今回の3つのヒントは、すべて野崎につながってくるものだと考えられます。1つ目の“この時、野崎はいったい何をしていたのか”は、当然ながら野崎の話。

 野崎がとった行動は、状況と最終話の予告から考えても、西岡大使に関係した“仕込み”でしょう。“バルカ外務大臣・ワニズに国益の弱みを握られているような描写がある”“所要時間は5分だった”という話もありますね」