■“撃たれた別班の顔を直接知っていて日本にいる背の高い人”は1人しかいない
「そして、3つ目の“別班の生存情報を送ったモニターはいったい誰なのか”ですが、これが野崎なのではないかと……。
根拠として、まず撃たれた4人の別班の顔を知っていて、日本にいるのは別班の櫻井里美司令(キムラ緑子/61)と事件現場にいた野崎とドラムだけ。しかし、病院で隠し撮りされた別班メンバーの映像は極めて至近距離のため、櫻井司令が近くにいたら別班員がノーリアクションなのはおかしい。
そしてさらに、撮影されたアングルから考えると、モニターは背の高い人物である可能性が高いんですよね」
《これ身長高くないと撮れないな?(別班の)和田(平山祐介さん)185cm気が付かれずに撮るとしたら胸元に入れるのが一番ってことは…野崎さんとってる?!》
《カメラ手持ちってのは違和感あり過ぎるだろうから胸ポケットに仕込んでそうと考えると、カメラ位置が結構高い=高身長。となるとモニターは野崎???》
といった声が、SNSにも寄せられている。
今回の番組が公式に出した「3つのヒント」に共通する人物で、別班メンバーを隠し撮りしていた“テントの日本モニター”は「野崎」なのでは――。その場合、彼は裏切り者なのか?
「いや、“実はテント側の人間でした”という展開は決してないでしょう。乃木は野崎を優秀な公安として信頼しているし、さすがに野崎がテントで最初から裏切っていたら、物語はめちゃくちゃなことになる。“裏切りの大作”『VIVANT』ならそれもゼロではないのかもしれませんが……ただ、第7話の、明らかに重要な未回収の意味深伏線もある。
そして、何よりも、別班の死を偽装するには現場で“死体”を確認した野崎の協力がなければ成立しない。“別班4人は死んでいなかった”という証拠映像がテントに届くところまで、乃木と野崎が組んで行なっていたのかもしれません……」
第7話で野崎とチンギスらバルカ警察チームが、別班に襲撃されたロシアの反政府組織を発見した現場で野崎のスマホが震え、画面を見た野崎は驚愕したような表情を浮かべていた。実はここで“撃たれた別班4人を死んだことにして助けて欲しい”“良きタイミングで彼らが生きている証拠映像を送って欲しい”といったメッセージを、乃木が送っていたのではないか――。
別班サイドにはスゴ腕のハッカー・ブルーウォーカーこと太田梨歩(飯沼愛/20)がいること、乃木と一緒にテントに拘束された別班の黒須駿(松坂桃李/34)のスマホを乃木が“資金調達のために必要”と第9話で無理やり起動させたことも材料となって、
《野崎のスマホになんか通知来てたのは乃木からで撃たれた別班メンバーを棺で日本に搬送するのをお願いしてたってことでおけ?》
《フローライト情報は、憂助→野崎で、モニターになりすましてテントにメール送ったのは太田梨歩。黒須のスマホをオンにした時、位置情報などあれこれハッキングしたのでは?》
《乃木の指令で野崎があえてリークしたように思う。テントからのメールを装うのは太田がいたらで
そう。その計画を野崎に伝えるタイミングは発信機発見時のメール、黒須のスマホを扱ったとき?》
といった考察が、熱く盛り上がっている。
「別班と公安。裏と表でそれぞれ日本を守るために戦う組織です。テントが日本にとって無害な存在だと乃木経由で野崎が知れば、協力してくれる可能性は高い。
乃木と野崎が裏で結託していて最後の最後、テントのサポートも込みで西岡大使やバルカ政府など“真の黒幕”を倒す展開になったら“勧善懲悪”、最終回として王道で締まりもいいですよね」
乃木の正体が別班であることが伏せられていた序盤は「野崎の方が主人公っぽいな」という声も多かった『VIVANT』。ラストもダブル主人公のような、堺雅人と阿部寛の痛快な活躍があるのか――!?