■野崎は西岡大使に探りを入れていた?

 有力視されているのは、野崎が自分たちをバルカ政府に売った西岡を告発するなどの目的から、盗聴器などを仕込んだ説だ。野崎は公安の一流捜査官。盗聴器を仕込むだけなら、設置にそう時間はかからないだろう。

《野崎のちょっとやることができたは時間のない中パッとできることなので、大使館の会議室に盗聴器か録音機器を仕掛けた西岡大使が邦人をバルカ政府に売った証拠を握り、公表して失脚させてやろうと思った。たぶん野崎は西岡大使が気にくわない個人的感情もありそうw》
《大使の部屋に盗聴器を仕掛けたのでは?大使がバルカに対して余りにも弱気なので違法なことが行われてるのではないか探る為》

 といった考察が、SNSにも寄せられている。

 最終回予告には、西岡が怒りの形相で狼狽しながら何かを叫んでいるような姿が映っているが、立場を考えても人前で見せられるような姿ではないため、1人でいるシーンの可能性が高い。第2話の裏側か、それとも盗聴によってすべてがバレてしまったのか――。

「2つ目の“乃木とジャミーンとの間に何があったのか”は、もしかすると乃木がジャミーンに対して野崎のことを聞いたのではないか、という見立てがあります。

 まず、薫のメッセージの中に“ジャミーンに聞きました”という部分がありましたが、母の死で精神的なショックを受けて口がきけないジャミーンですが、実は信頼している人には話せるのではという見解もあります。メッセージから感じられるように、薫に話をしているように、乃木とも会話をしているのではと。

 そして、ジャミーンは距離が近い乃木、薫、ドラム(富栄ドラム/31)らに懐いているのに対して、野崎にだけは警戒したままで懐いていません」

 ジャミーンは「人の善悪を直感的に見抜くことができる」と、第1話で自爆テロに巻き込まれて死亡した父・アディエル(ツァスチヘル・ハタンゾリグ)に評されている。

 また、第2話ではバルカ警察が迫っているため余裕がなかったとはいえ、野崎は意識が朦朧としているジャミーンの前で薫に「そんな時間はない。後は誰かに頼め!」と言い放つ場面もあった。アディエルは薫やベキなど日本人とも関わりがあったため、ジャミーンが日本語を理解していたら野崎に嫌悪感を抱いても不自然ではない。

「乃木が野崎をどう思うのか、聞いたのかもしれません。加えて、ジャミーンの“善悪”の基準は、“テントにとって味方か敵か”である可能性も考察されていて、テントを“日本も狙っているテロ組織”と誤解している野崎を警戒していたのかもしれませんね」

 そのほかの考察、分析では、

《テントのことを聞いたのだろう思っていたような組織ではなかったそれを確かめるために(乃木は)潜入捜査をする覚悟を決めた》
《薫に会わずにジャミーンに会いに行き何かを知る→薫にもう一度会ってキス→テントに潜入する決意→財産を薫に送る→野崎にジャミーンと薫を託す?ここの薫、ジャミーンと乃木の関係の流れが重要なんだよねきっと…》

 といった声が寄せられている。