【以下、『VIVANT』第9話までのネタバレを含みます】

 9月17日、堺雅人(49)主演の連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)が、ついに最終回を迎える。

『VIVANT』は、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。豪華キャストに、壮大なモンゴルロケ、何よりも多くの謎多き伏線の数々……非常に注目されていた超大型日曜劇場は、どのような結末を迎えるのか――。

「絶えず考察が繰り広げられていますが、芸能界屈指のドラマウォッチャーでもある漫才コンビ・ナイツ塙宣之さん(45)は、シナリオの根本からひっくり返るような大どんでん返しの考察をしていて、しかも、ところどころ説得力のある“矛盾の指摘”をしているため、大注目を集めています」(テレビ誌編集者=以下同)

 塙は9月12日、自身のYouTubeチャンネル『ナイツ塙会長の自由時間』を更新。

「堺雅人が演じているのは、実は”乃木憂助”ではない。本物の乃木は、松坂桃李(34)が演じている別班の黒須駿」

 という大胆な考察について解説を行なったのだ。

 演じている役者の年齢を考えると無理がある説に思えるが、塙は、流れた回想シーンと乃木の説明に食い違いがあることを根拠に、この説を有力視している。

『VIVANT』の第8話で乃木(堺)はポリグラフ(嘘発見器)にかけられた状態で、生い立ちをこう話していた。

「20歳のとき、アメリカから一時帰国した際、テレビで乃木家の家紋を見て、断片的に記憶が蘇りました」

 ところが、第5話で警視庁公安部の野崎守(阿部寛/59)の質問に、乃木が育った京都府舞鶴市の児童養護施設の職員(宮田圭子/75)は、乃木についてこう話している。

「高校生の時、パスポートの更新で一時帰国して、ここに寄ってくれたんです」

 同時に、そこでテレビに映っていた乃木家の家紋を見て、島根に行くことになった様子も第5話の回想シーンで描かれていた。

「乃木は1981年生まれで、回想シーンに映っていたのは1999年のカレンダー。そのため、職員の“乃木は18歳”の説明が正しい事になります。ここで塙さんは、実は回想シーンに登場していた青年時代の乃木は黒須(松坂)で、その後、時間が経って堺演じる乃木が丸菱に入社し、”本編の3年前”に憂助の伯父・寛道(井上順/76)を訪ねたのは、堺演じる乃木だったのでは、と考察していました。

 同じ孤児同士、乃木と黒須はミリタリースクールで出会い、意気投合して、人生を“クロス”させたんじゃないかな、とも」

 かなり強引かつ、「なぜそんな入れ替わりをする必要があったのか?」という点は説明されなかったものの、

《最初は「いやいや、それはさすがにない!」と思ったけど、ちょっと信憑性あって面白い考察ですね。 入れ替わってたなら、『何のために?』が辻褄合えばすごいと思います。》
《ドラマを観ていて違和感を感じた箇所を思い出しました  別班への試験?面接時に堺雅人さんご自身が若い時を演じてらっしゃっていた記憶があるのですが、なぜ高校生時代を演じた桜井海音さんを使わないのかなぁ・・・?と思いました。塙さんの考察を踏まえると別人の若い頃を演じていたなら・・と腑に落ちる気がします》
《野崎が乃木に「今回は本名で飛行機とったんだな」みたいなこと言ってたことに違和感あったけど、乃木が本当は別人だと考えたら納得です》

 と、塙の考察はSNSでも盛り上がりを見せていた。

「”乃木憂助”でないのなら、堺雅人は本当は誰なのか?」という点は、

「このシーズンでは分からないまま、二階堂ふみさん(28)の薫だけが“おかしい”と思っていて、それを追いかける阿部寛さんがいて……というところで、第1シーズンは終わるんじゃないかな」

 と、塙は推察している。『VIVANT』は2025年7月クールに続編を制作する方向で動いている、と9月12日発売の『女性自身』(光文社)に報じられているため、意外とあり得るかもしれない。