■“ラスボス”公安部長を倒すラストか
「また、第9話で乃木卓ことテントの創設者ノゴーン・ベキ(役所)は日本を恨んでおらず、事実として日本を標的にしたテロ活動の請負は断っていることが判明しました。
そのため、ベキやテントが“ラスボス”とは考えづらく、ベキやテントの存在が疎ましい誰かが“テントの最終標的は日本”というデマを広め、公安や別班を動かしたのではないか、という声も多い。その首謀者が“最終回のラスボス”ではないか、と」
40年前、公安の捜査官だったベキは農業使節団の名目でバルカ共和国に潜入し、内乱に巻き込まれてしまった。公安の救助ヘリが自分や家族を見捨てた件は「指揮官の命令で引き返すよう指示があった」とベキは後に知ったが、そのせいで妻・明美と憂助を失っている。
当時は公安を恨んだが、必死にバルカで孤児救済をしている間に復讐心はすっかり消え失せていて、ベキに日本を襲う動機がない。
しかし、公安サイドからすれば「当時の指揮官の判断で潜入捜査官・乃木卓を救助しなかった結果、世界的に有名な“謎のテロ組織のリーダー”ノゴーン・ベキになってしまった」という事実は、一刻も早く闇に葬りたい“爆弾”だろう。
そのため、
《ベキを裏切った元上官は現公安部部長佐野。長野は憂助をバルカから連れて帰った人で別班。テントと別班は手を組んでラスボス佐野と闘う。野崎も最後は公安を裏切ってテント側に》
《VIVANTの、ベキの、最終標的は公安部長の佐野氏なのでは?(当時の上司か、あのヘリコプターに乗っていた?)亡き妻が復讐しろと言った言葉をベキは忘れてる筈ない。日本を恨んではいないと言いつつ公安のことは恨んでいる》
《公安部長は日本の大義の為だからベキを消したいから実は別班と裏で繋がっていて乃木諸共消したいとか無いのかな結局黒幕はバルカと日本の政府?資源争いが最終的にメインなるならある意味戦争か》
といった、佐野裕太郎公安部部長(坂東彌十郎/67)黒幕説も浮上している。
「年齢を考えると、乃木卓が地獄を見た40年前の佐野部長は20代。“見捨てた司令”である可能性は低いですが、もしヘリのパイロットだとすれば年齢的には不自然ではないし、当事者でなくても警察組織なので“上層部の指示”ということもありえますよね。
一方では、黒幕ではないが、佐野部長が“当時の負い目から実はベキに協力しているのでは”という説もある。その場合、黒幕は日本政府の誰かということになるのでしょうか。しかし、そうした存在はまだ出てきてはいないので……」
「乃木憂助=松坂桃李説」を筆頭に、いろいろな珍説がある『VIVANT』最終回予想。飯田和孝プロデューサーは「ここまで見てくださった皆様を、絶対に裏切らない最終回になっています」とコメントしているが、果たして――。