■日曜劇場「話題作の次はスベる」法則が……

 TBSがあの手この手を策して挑む「日曜劇場の法則」の壁。それでも過去20年間の日曜劇場において、全話平均の高視聴率ランキングトップ5とその直後に放送された作品の全話平均視聴率を比べてみると、極めて厳しそうなのは明らかだ。

 1位は『GOOD LUCK!!』(03年1月期/主演:木村拓哉)で30.4%。続く『笑顔の法則』(03年4月期/主演:竹内結子さん/40)は13.4%に沈んでいる。

 2位は前述の『半沢直樹』。3位は『半沢直樹2』(20年7月期)で24.7%だったが、次の『危険なビーナス』(20年10月期/主演:妻夫木聡/42)は11.6%に終わった。

 4位は『華麗なる一族』(07年1月期/主演:木村拓哉)で24.4%、次の『冗談じゃない!』(07年4月期/主演:織田裕二/55)は13.5%とこれまた低調な結果に。

 5位の『JIN-仁-』(09年10月期/主演:大沢たかお/55)は19.2%、次クールの『特上カバチ!!』(10年1月期/主演:堀北真希さん/34)は対照的に9.4%と2桁を割っている。いずれも大ヒット作の後を受けたドラマは、視聴率が半分程度になっているのだ。

「『VIVANT』は配信視聴が好調だった側面もあり、世帯視聴率だけを見れば突き抜けて良かったわけでもない。そのため、単純に視聴率だけで次作と比較はできないかもしれません。

 ただ、超大型海外ロケも組み込まれたスケール感と豪華すぎるキャスト陣、あまりにも話題性のある作品を見てしまうと、視聴者がドラマに求めるハードルが上がってしまったのは確かですよね。一方、次の『下剋上球児』はスケールも内容もある意味“普通”ですから、視聴率はもとより、そもそも盛り上がるかどうか……」(同)

 絶好調時のキムタクでも超えられなかった「日曜劇場の法則」の壁。今や国民的俳優となった鈴木亮平は打ち破れるか!?