さまざまな考察が盛り上がり、今夏、ドラマ界に大旋風を巻き起こしたTBS日曜劇場『VIVANT』が9月17日、ついに最終回を迎える。放送終了後にはSNS上で“VIVANTロス”が吹き荒れるのは必至だが、TBS局内はそれに戦々恐々といった感じのようだ。

 スポーツ紙記者が語る。

「次作がどうしても『VIVANT』と比較されますよね。“『VIVANT』ロス”に陥った視聴者を納得させる作品を作らねばと、出演者や制作陣に掛かる重圧は”大”といったところでしょう」

『VIVANT』は主役の堺雅人(49)をはじめ、阿部寛(59)、二階堂ふみ(28)、役所広司(67)、松坂桃李(34)、二宮和也(40)と豪華キャストが勢ぞろい。モンゴルでの大掛かりなロケのほか、撮影のため日本中を飛び回り、制作費は1話1億円とも言われた。

「ストーリーや役柄などを事前に一切明かさないことで注目を集めた『VIVANT』は、いざ蓋を開けてみれば第1話の世帯平均視聴率が11.5%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。

 前シーズンの日曜劇場で、福山雅治(54)が主演を務めた『ラストマン-全盲の捜査官-』第1話の世帯平均視聴率は14.7%。これが2023年に放送された民放ドラマ最高視聴率をマークしていたのに比べ、『VIVANT』は人を集めてお金をかけた割には……と当初は“尻すぼみ”も懸念されました。

 しかし謎が謎を呼ぶ展開はそんな懸念を吹き飛ばし、視聴率も回を追うごとに急上昇。9月10日に放送された第9話では、第8話に続き14.9%と番組トップタイの視聴率を記録しています。

 テレビ界で最重要視される13歳から49歳までのコア視聴率も10%に迫るなど驚異的。一部では早くも続編が決定したとも報じられており、最終回は世帯視聴率20%越えも期待できそうです」(前同)

 そんな『VIVANT』のバトンを継いで、10月期からスタートする日曜劇場は『下剋上球児』だ。主演を張るのは2018年に放送された大河ドラマ西郷どん』で西郷隆盛役を演じた鈴木亮平(40)である。

 物語は廃部寸前の弱小高校野球部の顧問に就任した、南雲脩司(鈴木)が紆余曲折の末、生徒を甲子園へと導く実話『下剋上球児』(カンゼン/菊地高弘著)を元にした企画となる。しかし、番組に携わる制作会社関係者は「早くも懸念だらけ」だと苦悶の表情を浮かべながら漏らす。