■沈黙を貫き通している滝沢氏

 東山と創業家が近い関係にあった一方で、滝沢氏も生前のジャニー氏に、直々に後継者と指名されていたり、ジャニー氏の“お別れ会”では霊柩車の助手席に座り、遺影を持ったりと、東山と同じく非常に近い関係にあった。

「『TOBE』についても、オーディションの風景などはジャニーズに似た感じで、一部では、ジャニー氏が目指したエンタメをやるために『TOBE』を立ち上げたとも言われていますね。それだけに、東山さんと同じく“ほぼ創業家”と言われても仕方ない立場にあると考えられ、ジャニー氏の件でコメントを求められても仕方ないように思われますね」(前出のワイドショー関係者)

 しかし、滝沢氏はジャニー氏の加害について、報道当時から現在まで完全に沈黙を貫き通している。そんな滝沢氏は、過去に“ケンカした後輩同士を仲直りさせるためにその場でキスをさせる”というエピソードトークを2016年7月の『A-Studio』(TBS系)で語っていたこともあったが、

「タレント同士でキスをするのは嫌だったとしても、後輩からしたら圧倒的先輩である滝沢さんに言われたら従わざるを得ない。当時はそのあたりへの意識も低かったという事情もあるのでしょうが、今だったらパワハラにも該当しそうな話です。

 ジャニー氏の件について下手に言及すると、東山さんのようにこういった過去の話を掘り返される可能性もある。そうした警戒心も相当あると考えられます」(前同)

 滝沢氏はジャニーズ事務所の元副社長であり、未成年者も多いジャニーズJr.の面倒を見るジャニーズアイランドの元社長でもあった。そこも含めて説明責任を問われても仕方ないところな気がするが、滝沢氏は昨年10月に退所してから現在までジャニー氏について、貝のように沈黙しているのだ。

「それだけに、ジャニーズだけに逆風が吹き、TOBEに追い風が吹いている状況には批判が出ても仕方ないですよね……。

 9月7日発売の『女性セブン』(小学館)はTOBE、SMAPの元チーフマネジャーで新しい地図を手掛けるCULENのI社長の2人に、ジャニー氏の加害を認識していたか、などの質問を送った結果、I氏からは弁護士経由で簡素ながらも返答があった。一方で、TOBEは“担当者よりご連絡させていただきます”のみで、回答がなかったことが報じられています。

 TOBEのタレントが今後、活躍していくためにも、沈黙を貫き続ける滝沢氏の“貝戦略”は悪手になりつつあるのかもしれない。世間の批判がこれ以上強くなれば、滝沢氏もなんらかのコメントを出さざるをえなくなるのかもしれませんね……」(前同)

「タッキーズ」「ジェネリックジャニーズ」などとも評されてしまっている「TOBE」。“ほぼ創業家”という見方も強い滝沢氏が口を開く日は、訪れるのか――。