■モンゴルの壮大な景色にもどハマリ! 阿部寛が醸す「説得力」

 阿部といえば、やはりその濃い顔と高い身長(189cm)。それが、モンゴルの壮大なスケール感の中でとにかく映える。第1話でアラブ系の衣装に身を包み、「アラブ系かと思ったが日本人か」と言われる姿は、視聴者をニヤリとさせたものだ。

「集団のなかにいてもちゃんとデカい。スタイルもいいし。役どころでいうと、相手との関係性がどうであれ、一瞬にしてそこに信頼感、説得力を持たせられる人。“野崎”は不敵な笑みを浮かべるような表情をよくするんだけど、そういうシーンでも迫力がある」(吉田さん)

 木俣さんも、阿部について「立っているだけで圧、存在感がある」という。

「『VIVANT』での公安・野崎という役は、同じく日曜劇場で、阿部さんが刑事役で主演を務めた『新参者』(10年)を彷彿とさせます。そして、事件を追って犯人を絶対捕まえるという強い意志や捕まえる能力を持っている雰囲気を、立ち姿だけで伝えられる俳優さんというのは、あまりいない」(木俣さん)

※画像はTBS日曜劇場『VIVANT』公式インスタグラム『@tbs_vivant』より