ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を受け、所属タレントの広告起用を見直す企業が続出しているが、テレビ番組出演にもその影響が波及している――。

 TBSのトークバラエティ番組『A-Studio+』にゲスト出演を予定していたSexy Zone中島健人(29)の出演がキャンセルされたと、9月15日のスポーツニッポンが報じたのだ。

 中島は10月放送の同番組にゲスト出演の予定で、9月15日にスタジオ収録が決まっていたが、13日までに中止になった。大きな理由は、ジャニーズタレントの広告起用撤退を表明した「花王」が『A-Studio+』の番組メインスポンサーを務めているためだという。花王は「番組内容や出演者は放送局側に制作権があり、意見できる立場にない」としている。

 同社は11日にジャニーズタレントの広告起用を継続する姿勢を見せていたが、翌12日に一転。公式サイトで「ジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告・販促物等の展開は、可及的速やかに中止いたします」と発表していた。中島は同社の化粧品「KATE リップモンスター」の広告に起用されていた。

※画像はKATEの公式X(ツイッター)『@KATETOKYO_PR』より

『A-Studio+』は複数のスポンサーではなく、花王の1社提供番組。花王の意向が番組制作に反映される、とスポーツニッポンには広告代理店関係者のコメントを掲載。番組中に流れる中島の出演CMの放送を中止したにもかかわらず、番組自体に中島が出演することは、花王にとって整合性を欠く形になるようだ。

 一方、同番組MCを務めるのは同じジャニーズ事務所所属のKis-My-Ft2藤ヶ谷太輔(36)で、彼の出演の是非も検討される可能性があるが、現時点では出演に変更はなく、今後も協議を続けるという。