9月14日、若村麻由美(56)主演の連続ドラマ『この素晴らしき世界』(フジテレビ系)の最終回が放送された。

『この素晴らしき世界』は、平凡な主婦・浜岡妙子(若村)が、とある理由から瓜二つな大女優・若菜絹代(若村=二役)になりすます“なりすましコメディ”。同ドラマでは“当初、鈴木京香(55)が主演を務める予定だったが体調不良で降板した”“正体不明の脚本家・烏丸マル太は何者なのか?”といった点が注目を集めていた。なお、烏丸氏の正体は同作のプロデューサー・鈴木吉弘氏だと、後日正式に発表された。

 そして、『この素晴らしき世界』第7話以降は、劇中の「芸能界の闇」やキャストの配役、現実で起きているジャニーズ事務所の問題との思わぬシンクロ現象が、注目を集め続けていたのだ。

「ジャニーズ事務所については、3月の英国の公共放送・BBCの告発特集以降、創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題が連日のように報じられ、9月7日に都内で行なわれた会見で、ついに事務所が正式に認めることになった。

 世間では”加害の事実”と同時に、これまで半世紀以上に渡って加害が行なわれていたのに、忖度などが要因で大手メディアが全く取り上げようとしなかったことや、業界内、事務所内でも加害が半ば黙認されているような空気感だったことが激しくバッシングされていますが、ドラマ『この素晴らしき世界』でも、終盤から似たような“芸能界の闇”にフォーカスしたストーリーが描かれました」(テレビ誌編集者)

『この素晴らしき世界』では、テレビディレクター・沖野島紀明(吉田宗洋/40)がセクハラの常習犯であるだけでなく、

“6年前にホテルで開かれたドラッグパーティーで女性にもドラッグを飲ませて死亡させた挙句、それを実父で帝都テレビに影響力を持つ父親に揉み消させ、女性のプロダクションのせいにした。

 しかも、揉み消しに加担していたのは若村演じる妙子がなりすますことになった若菜絹代が所属していた事務所『プロダクション曼珠沙華』の先代社長で、バックには映画監督で芸能界のドン・國東統次郎(堺正章/77)が関与している可能性もある。さらに沖野島は現在も違法薬物を女性に悪用している“

 という闇が発覚して――という騒動が、最終章の幕開けだった。