■第7話、別班会議での櫻井司令の“矛盾命令”の裏側に……

 第2話で登場していた駐バルカ共和国特命全権大使・西岡英子(檀れい/52)とバルカ外務大臣・ワニズ(河内大和)。

 西岡はワニズに対して、爆破テロの容疑者である乃木(堺)らの引き渡しを拒否していたが、

「あなたは1つ重要なことをお忘れのようだ。日本とバルカは未来永劫友好国でなければならない。思い出しましたか?」

 と、ワニズは西岡に対して、明らかに日本の弱みを握っているかのような発言をしていた。最終回にワニズと西岡が再登場すること、予告ではワニズはいかにも悪巧みをしていそうな笑み、西岡は何か問題が生じて激昂しているような表情を浮かべていることから、彼らがフローライト利権に関わっている説が浮上している。

「《バルカ政府がフローライトの利権を握るべく日本政府と手を組みテントの解体を図る。首謀者はワニズ、協力するのは西岡》という考察もありますね。

 そうだとすれば、日本政府が、実際のテロ活動を理由に自衛隊の別班に“テント壊滅”を依頼し、櫻井司令以下が“日本の危機を未然に防ぐ”という大義名分の下、動き出したのではないかと……」

 しかし、第2話で大使の西岡が冤罪を訴える日本人である自らをバルカに売り渡そうとしたことから乃木はテント壊滅命令に疑問を抱き、善悪を見抜くジャミーンからテントの情報を聞き、櫻井司令に相談。そして、腐敗した両国政府の上層部にいる黒幕をあぶり出そうと大胆な「潜入作戦」を仕込んだのでは――と考えられているのだ。

 乃木は櫻井司令とは手を組んでいる――もしそうなら、第7話の別班の会議の場で「テントの創設者が実父である乃木を作戦に起用するのは危険」という別班メンバーの高田明敏(市川笑三郎/53)の忠告を無視して、櫻井司令がかなり強引に乃木を任務のリーダーに起用したことも説明がつく。