■1人では4人分の動画を撮影するのは不可能

「よく見ると、全員の入院着が違うんです。別班は表向きは一般人として接点もなく過ごしているわけですから、4人まとめて同じ病院に搬送するわけにはいかなかったのではないでしょうか。

 しかし、全員が違う病院に入院しているとすると、1人で別班4人の動画を撮ることはできないですよね……」

 別班の人間を見つけ、それを撮影して、次の病院へ移動する――映像の時刻から考えても、これを4人分、1人だけで撮影するのは時間的に不可能だろう。

「考えられるパターンは2つあります。1つは、サイバー犯罪対策課の捜査官の東条翔太(濱田岳/35)か、天才ハッカーで別班に協力している太田梨歩(飯沼愛/20)が“モニター”のアドレスを乗っ取って、データを抜いたパターン。

 そして、もう1つはシンプルで、“実はモニターは4人いた”というパターンです。どちらのパターンで言えることは、ここまでがすべては乃木の計画だった可能性が高い、ということです」

 テントのモニターの正体について、

《これ身長高くないと撮れないな?和田(平山祐介さん)185cm気が付かれずに撮るとしたら胸元に入れるのが一番ってことは…野崎さんとってる?!ってなってるねw》
《ドラムはテント病院の動画なので、薫さんにも思わせる演出だがミスリード病院外からも動画を撮影している》
《薫先生はジャミーンの入院先の勤務医だし(非常勤で大門未知子みたいにフリーランスか知らんけどw)いくら医者でも行動は制約されるよなぁ…》

 と、考察は絶えないが、実は、撃たれた別班4人の顔を現場で直接見た野崎を筆頭に、同様に別班の顔を確認しているドラム、医師の薫、そして公安で野崎の部下である新庄らが協力して動画を撮影していた――そんな展開は、あり得そうだ。