■“スマホに驚く野崎”と“目玉焼きを焼く薫の動画”が回収される!?
野崎、薫、ドラム、新庄の4人がテントのモニター……しかし、彼らが“裏切って”いるわけではないだろう。
「『VIVANT』では未回収の伏線として、第7話の“野崎のスマホ”という超重要シーンがありますよね。野崎とチンギスらバルカ警察チームが、別班に襲撃されたロシアの反政府組織を発見した現場で野崎のスマホが震え、画面を見た野崎は驚愕したような表情を浮かべていた。
これが乃木による“撃たれた別班4人を死んだことにして助けて欲しい”“良きタイミングで彼らが生きている証拠映像を送って欲しい”といったメッセージだと考えられるんです」
別班サイドには太田、公安には東条。それぞれ強力なハッカーが協力者として待機していたこと、そして乃木と一緒にテントに拘束された別班の黒須駿(松坂桃李/34)のスマホを乃木が“資金調達のために必要”と第9話で無理やり起動させたことも材料となって、
《野崎のスマホになんか通知来てたのは乃木からで撃たれた別班メンバーを棺で日本に搬送するのをお願いしてたってことでおけ?》
《乃木の指令で野崎があえてリークしたように思う。テントからのメールを装うのは太田がいたらでそう。その計画を野崎に伝えるタイミングは発信機発見時のメール、黒須のスマホを扱ったとき?》
といった考察も上がっている。
同じく第7話では乃木が“黄身が4個の目玉焼きを作る薫”の動画を撮影していたこと、乃木が野崎に対して「あなたは鶏群の一鶴 眼光紙背に徹す」という意味深な格言を伝えていたことから、
《4つの目玉焼き=別班4人。それを薫に託すという野崎への動画でのメッセージか》
《黄身4つは別班の撃たれたメンバー。フライパンに蓋をして~のくだりから、4人は生きているが棺桶に入れて帰国させることを野崎さんが思い付いた、とか?》
《鶏群と目玉焼きもニワトリ繋がりの伏線と考えれば乃木の行動は良い結果を出すために要らないものを濾すためのもの?》
といった薫や野崎に送るためのメッセージでは、という考察もある。
「テントの正体がテロ組織ではなく孤児や貧民を救済する組織であり、薫もそこの出身だった可能性が強く言われています。薫が目玉焼きを作る動画によって、乃木は第9話のラスト、拘束されベキに殺されそうになっていた窮地を乗り越える。
そして日本では、野崎がすべてを話して薫に協力してもらい、テントが採掘したフローライトの利権を奪おうとしている黒幕を倒すために公安サイドの野崎、新庄、ドラムとタッグを組んで乃木を救う――そんなアツい展開になったら、いいですね」
仲間が全員集合して、最後の敵を倒す。王道の展開と言えそうだ。9月15日、お昼の情報番組『ひるおび』に出演した堺は、「今まで登場した、敵か味方か分からない方いらっしゃるでしょ? ほとんど全員出てきます」と、『VIVANT』のラストを示唆した。これはやはり――。