■視聴者から常に厳しい目……櫻井はニュースが読めない!?

 前出のワイドショー関係者は話す。

「自身がアンバサダーも務めているラグビーワールドカップの話題の際などは生き生きとコメントしているし、視聴者からもおおむね好評ではあるのですが、現在の櫻井さんは報道番組として肝心かなめの事件や社会に関するニュースについて、ほとんど触れられない、まるで置物みたいな状態なんです。

 視聴者が櫻井さんに対して厳しい目で見ており、すぐに批判が起きてしまう状態ですから、うかつに触れない、という事情もあるかもですね……」

 櫻井の今後の起用については、

「編成方針の変更の予定はございません。今後事務所の方と対応をしながら、対応をしっかり確認していきたい」

 と、9月14日に行なわれた日本テレビの10月期改編説明会で続投の旨が明言されているが、このままでは厳しくなっていくかもしれない。

「ジャニー氏の騒動が明るみに出る前の日テレは、櫻井さんの人気から『news zero』の担当曜日を増やして、最終的には有働さんと代わって週5日、すべての日でMCを務めてもらいたいという意向が日テレの上層部にはあったといいます。しかし、今や“続投するかどうか”が不安視されるほどになってしまっている……。

 もちろんタレントに罪はないし、櫻井さんは東日本大震災や復興に関する詳細なレポートを2021年3月に『ニューズウィーク日本版』(CCCメディアハウス)に寄せたり、さまざまな事件・社会問題について勉強熱心で頭の回転も速く、インタビューもしっかりこなせる。

 ただ、どうしてもジャニーズタレントである以上、逃れられない忖度や複雑なしがらみが多く発生してしまっていて……。今はテレビ界全体において“ジャニーズキャスターはもう無理”という意見が多く上がっていますが、櫻井さんもジャニーズにいる限りは、今後、キャスターを続けるのは難しいかもしれませんね……」(前同)

 櫻井の降板が危惧されていた『アフラック生命保険』は“ジャニーズ事務所との広告契約は解除するが、所属タレントに非はないため個人契約へ切り替えて続投する”という方式で櫻井続投の意思を明かしている。

 中立性・公平性が求められる報道番組『news zero』は、どんな落としどころを探すのか――。