■『VIVANT』にあった“2つのコア視聴率爆上げ回”

『VIVANT』の第1話からのコア視聴率は、

7月16日 第1話 5.1%
7月23日 第2話 4.6%
7月30日 第3話 6.2%
8月6日  第4話 5.8%
8月13日 第5話 6.1%
8月20日 第6話 6.9%
8月27日 第7話 6.9%
9月3日  第8話 8.3%
9月10日 第9話 9.0%
9月17日 最終回 10.1%

 というものだった。

「序盤で数字が大きく上がったのが第3話ですよね。舞台が壮大な自然のスケール感を見せつけたバルカ共和国から日本に移り、ストーリー展開のスピード感もアップ。堺さんの演技には半沢直樹を彷彿とさせる感じもありましたし、乃木憂助の別人格・Fの正体が明らかになった。乃木が巻き込まれた1億ドルの誤送金の犯人も判明し、このあたりから考察も盛り上がり出しましたよね」(前出の制作会社関係者)

 そして8.3%という驚異的な数字を記録したのが第8話だ。前出の制作会社関係者は続ける。

「物語の最大の山場になったのが7話のラスト。そこでは乃木が別班を裏切って、別班メンバーを銃殺。テントに潜入するという衝撃的な展開となり、その後の話題を席巻。これが最大の宣伝効果となって8話に注目が集まり、いよいよ最終章へと突入。

 多くの視聴者が“これからどうなっちゃうの?”とワクワクしたでしょうし、役所広司さん(67)演じるノゴーン・ベキとテントの目的は何なのかなど、考察したくなる内容でした」

■最強のコア視聴率番組『イッテQ』をも打倒!

 そして、コア視聴率をワンランク上に引き上げた『VIVANT』では翌週の9月10日、ドラマの前番組として『日曜劇場 VIVANT 堺雅人&阿部寛&二宮豪華出演者が総出演!緊急生放送 150分SP』と題した特番が生放送された。

「その特番の時点でコア視聴率7.7%。裏では1週間の全局全番組内で最も高いコア視聴率を取る最強の番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の1時間半SPが放送されていましたが、コア5.9%でしたからね。前番組ですら『イッテQ』を打倒するほどだったんです」(前同)

 そして最終回前の9月14日には『THE TIME,』や『ひるおび』にドラム役の富栄ドラム(31)が出演。9月16日の『世界ふしぎ発見!』(すべてTBS系)は『VIVANT』とコラボし、モンゴルロケを敢行。ミステリーハンターをドラマに出演する二階堂ふみ(28)と濱田岳(35)が務めるなど、TBSは番宣にかなりの力を入れていた。

※画像は『世界ふしぎ発見!』の公式X(ツイッター)『@fushigi_hakkenP』より