2023年1月8日、松本潤が徳川家康を演じるNHK大河ドラマどうする家康』がスタートする。戦国時代から徳川幕府の成立まで、空前の豪華キャストで描かれるこの作品について、芸能界随一の大河&日本史マニアである松村邦洋氏に取材。「松潤家康」の2023年はどうなるーー? 第4回/全4回

 徳川家康という超有名な歴史上の人物を描く大河ドラマ『どうする家康』。松村さんが特に注目しているのは、意外な人物だった。

ーー今回、徳川家康、豊臣秀吉織田信長武田信玄といった有名な戦国武将がたくさん登場しますが、松村さんが注目している武将はいますか?

 桶狭間の戦いで信長に滅ぼされた今川義元の子ども、今川氏真ですね。溝端淳平さん(33)が演じられるんですけど、氏真が結構長生きするんで、今回『どうする家康』で描かれるのは、氏真から見た家康なのかもしれないなと思いますね。

ーー有村架純さん(29)が家康の正妻・瀬名姫を演じられますが、注目するべき点はありますか?

 今回、なかなかインパクトのあるキャラである家康の正室・瀬名姫が意外にいい人なのかもしれないなと。今までは、瀬名姫って家康より年上で、貴乃花光司さん(50)と河野景子さん(58)ぐらい年齢が離れてるけれど、本当は、この年齢の離れた奥さんの瀬名姫とそんなに年齢が離れてなかったのかもと思いましたね。

 信長の命令で瀬名姫と、その息子の信康を殺さなきゃいけなくなるんですけど、家康にとっては自分の子供と奥さんが殺された時の信長に対する憎しみはもう本当にたまらなかったでしょうし、そのあたりも注目しています。