■“生きている”役所広司・ベキは南米に向かう?
「最終回のラストで出てきた小日向さん演じる長野専務は、またしても意味深な表情を浮かべていましたからね……。
“続投”といえば、最終話で乃木が射殺し、遺体を火事に見せかけて消したノゴーン・ベキ(役所)も再登場する、と視聴者からは確実視されています。福澤監督の意味深な発言から考えても、“殺したことにして生き延びている”という説が根強いです」
乃木は“ベキの息子”であるノコル(二宮)の「墓はバルカに建てさせてほしいが、構わないか?」という問いに対して「皇天親無く惟徳を是輔く。花を手向けるのは、まだ先にするよ」と話していた。「皇天~」という漢文の意味は、「天は公平で贔屓せず、徳のある人を助ける」である。
そして、この漢文を福澤監督は最終話当日に行なわれたファンミーティングにて、
「さあ、ベキが死んだのかどうか。あの漢文をネットで調べると、何か分かるような気がします」
と話し、意味ありげにニヤリと笑っていたのだ――。
「ベキが創設した『テント』の元メンバーには、乃木が温情で家族ごとベネズエラに逃がしたアリ(山中崇/45)がいます。アリは目の前で家族を殺されても、ギリギリまでテントの情報を吐かなかった(※実は家族は乃木の計らいで生きていた)。そのため、ベキもアリの裏切りは不問にしていましたが、所在地は把握しています。
ベネズエラもかつて干ばつに悩まされた国ですから、ベキが合流して緑地化を行なっていた――なんて展開も面白いですね。ノゴーン・ベキとは緑の魔術師、バルカを緑の豊かな地に変えたことでつけられた名前ですから。
そして同国にも砂漠があります。『VIVANT』放送前の6月17日に公開された映像に映っていた乃木らしき男と子どもが砂漠に立つシーンは、もしかしたらベネズエラだったり……」
そのほかにも、二階堂が演じる薫の素性や、物語のラスト、まさかの裏切りを見せてベキを逃がした阿部寛(59)演じる公安の野崎守の後輩・新庄浩太郎(竜星涼/30)の行方など、さまざまな考察が行なわれている『VIVANT』。シーズン2の制作を期待したい!