【以下、『VIVANT』最終話までのネタバレを含みます】

 9月17日に最終回を迎えても、いまだに話題が尽きない堺雅人(49)主演の連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)。主人公・乃木憂助の“真の職業”が第4話のラストまで視聴者に伏せられていたのを筆頭に、視聴者はいくつものどんでん返しに翻弄された。

『VIVANT』は、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。

「乃木は第4話終盤で正体を明かすまで、“なぜか二重人格”、“CIAの同級生がいる”など伏線は敷かれつつも、“誤送金事件に巻き込まれたお人好しの商社マン”として描かれていましたよね。

 正体が視聴者に発覚した際はその衝撃、これまでと打って変わって冷酷無慈悲な言動にSNSは大変に盛り上がりましたが、本作は乃木に限らず多くの視聴者を欺いていたキャラが多かった。それが、物語の面白さや“考察合戦”に拍車をかけていましたよね」(テレビ誌編集者=以下同)

 今回は、「視聴者を見事に騙した『VIVANT』のキャラクター」のトップ3に迫りたい。

■第3位 “ニセ相棒キャラ”だった山本巧(迫田孝也/46)

 さまざまな意見はあるだろうが、3位は乃木が務める丸菱商事の同僚でありながら、その正体が日本を狙っている疑惑のあるテロ組織「テント」のモニター(工作員)だった山本巧。

※画像はTBS日曜劇場『VIVANT』公式X『@TBS_VIVANT』より

「表向きは乃木の良き友人として事件解決にも協力してくれていましたが、実際は誤送金事件の真犯人かつ、性格も“鬼畜野郎”(乃木談)な男でしたよね。

“乃木が別班”という事実が視聴者にも伏せられていたこと、誤送金事件と犯人捜しのノリは規模が大きい『半沢直樹』のようなテイストだったことも、視聴者が“騙された!”と感じた要因ではないでしょうか」

『半沢直樹』には半沢(堺)を常にサポートしてくれた有能な友人・渡真利忍(及川光博/53)がいた。山本をそのポジションのキャラだと思っていた視聴者も多く、

《半沢では同期のミッチーが裏切らなかったのが救いだったのに、山本ぉ〜》
《山本……。半沢の渡真利みたいに、怪しく見えるけど結局裏切らないキャラだと思ってたのにマジかよー》

 といった声が、SNSにも多く寄せられていた。