【以下、VIVANT』最終話までのネタバレを含みます】

 9月21日、堺雅人(49)主演の連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)公式ノベライズ本の下巻(扶桑社)が発売された。

『VIVANT』は、架空の国・バルカ共和国と日本を舞台に、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれるオリジナルドラマ。『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けているが、ノベライズ本の下巻には、第6話から最終話の内容にくわえて、巻末に特別インタビュー「福澤克雄監督、『VIVANT』を語る。」が収録されている。

「各登場人物の心理描写や、映像では分かりづらかった伏線も語られています。しかし、本編以上に気になることが、福澤監督のインタビューには収録されているんですよね……」(テレビ誌編集者=以下同)

※画像はTBS日曜劇場『VIVANT』公式X(ツイッター)『@TBS_VIVANT』より

『VIVANT』は謎が謎を呼ぶ展開から、視聴者による考察が非常に盛り上がった。最終話は多くの伏線を回収してきれいに風呂敷を畳むことに成功した一方、ドラマのヒロインでWHI(世界医療機構)の医師の柚木薫(二階堂ふみ/28)関連の描写は「あれは何だったんだ?」と、多くの視聴者にモヤモヤを残してしまったのは間違いないだろう。

「初登場時から不審な描写が目立っていたうえ、メインキャラクターでは唯一“なし崩し的にストーリーに巻き込まれただけの完全な一般人”だったため、逆に“裏があるだろう”と、ドラマ視聴者に終始疑われ続けていましたよね。

 結局、最終話まで薫は乃木らを裏切ることもなければ、特別な過去が明かされるわけでもなく、純粋に“乃木が恋をした、帰るべき場所”というヒロインらしい立ち位置で終わりましたが……公式ノベライズ本の下巻を読むと、“次回こそ、薫の掘り下げが行なわれるのではないか”と思わせるんですよね」

『VIVANT』は“2025年7月クールに続編が内定している”という報道に加えて、福澤監督が「次回作は、皆さん次第」と言いつつも「正直、3部作くらいまで考えてる」と公式イベントでコメントしていて、続編制作は濃厚視されている。