■「目玉焼きの動画」はいったい何だったのか
そして、多くの視聴者の間で「あれは何だったんだ」となっているのが、第7話の朝食のシーン。薫が卵を4個使った目玉焼きを作る姿を乃木が「きれいだったんで、つい」と、スマホで撮影していたが、この行為について最後まで触れられることはなかった。第7話から乃木はテントに“別班の裏切者”のフリをして決死の潜入捜査を行なっていたため、
「4個の目玉焼きに意味があるのでは?」「薫の動画をテントで見せて何かを確認したり、窮地を脱するのでは?」
といった考察が行なわれていた。
しかし、「目玉焼き」も「薫が映るビデオ」もその後まったく回収されなかったため、
《薫マジで何だったんだ。薫が赤飯を不味そうに食ってたのと、目玉焼き四つ焼いてたのと、薫の動画を撮ってたのどう説明すんだよ》
《薫先生とのイチャイチャ目玉焼き作りやビデオ撮影はまじでただの幸せな時間だったってこと…?》
《お家で目玉焼き焼いてるシーンで乃木が薫をスマホで撮ってたのは、純粋に「薫さん可愛いなぁ」「しばらく会えなくなるから動画撮っとこ」ってことだったの?絶対何かあると思ってたのに》
といった声が、多く上がっている。
「このまま単なる肩透かしで終わるのか、それともこの動画や赤飯などがシーズン2で大きな意味を持ってくるのか……乃木と薫の間に変な下心はなく、お互いに相思相愛なのはもはや疑う余地はありません。
しかし、それはそれとして薫にも何か裏の顔があったら、“互いに裏の顔があるのを知らない恋人”みたいで面白いですよね。福澤監督の『VIVANT』3部作構想、そしてノベライズ本下巻でのコメントから考えて、薫がこのまま裏表が全くないキャラで収まるとは決して思えない。続編に期待したいところですね」
赤飯を食べた際の謎のリアクション、目玉焼きの動画、パスポートの読み方、「ロシア国境」への反応、そして、3年前にバルカで働き出したというテントとの共通項。ここまで揃っていて、“視聴者の深読みしすぎだった”というオチはないはずだ。
『VIVANT』が終了してますます怪しさが深まるヒロイン・薫。2年後のシーズン2でその「正体」が暴かれてほしい!