■目黒蓮のドラマ出演は「若手で今もっとも勢いがあるタレント」だから

 TBSの佐々木卓社長は9月20日の定例会見で、“現在出演中のタレントは継続”としたものの、9月7日に行なわれたジャニーズ事務所の会見内容について「具体性を欠き、不十分」とバッサリ。事務所に対し、被害者救済と人権侵害防止策の実施と報告、人権方針に関する行動指針の公表といった要望書を提出したという。

 TBSがここまで加害問題に触れることについて、TBS関係者は「“他局とは違う”というアピール」だと見る。

「当然、視聴者からは“これまでジャニーズに頼ってきたのに今更……”などと呆れる声もありますが、トップが見せる姿勢が大切。キー局の中でいち早く”ジャニーズ離れ”を見せることで、本気の姿勢をアピールできる。他局を出し抜くチャンスでもあります」

 TBSといえば、かつては『報道のTBS』『ドラマのTBS』と言われ、報道とドラマを武器にしてきた。

「加害問題は、まずは“報道”色を強調できる絶好のネタ。民放他局に先駆ける形で、これまで目を背けてきた内容に言及。構成にはまだツッコミの声も上がりますが、多くの時間を割く実績を作っている。ドラマでは、折しも日曜劇場『VIVANT』が大成功を収めました。

 ジャニーズからは二宮和也さん(40)が出演したものの、あくまでも助演。7月期にはSnow Man・の目黒蓮(26)さんが『トリリオンゲーム』で主演を務めましたが、これは若手で今もっとも勢いがあるタレントだから。理由なくジャニーズタレントを起用することはしない、と強気です。

 この背景には、局の看板である日曜劇場を筆頭に演者が出演したい、と思わせるに十分なコンテンツを制作しているという実績がある。要はジャニーズサイドにも”出たくなければ出なくて結構です”と強気に交渉できるのです」(前同)

 10月期は、なにわ男子道枝駿佑(21)が広瀬アリス(28)主演のドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(17日スタート、火曜22時~)に出演するが、そこにも危機が訪れているという。

「これまでジャニーズ事務所は制作協力に事務所名を入れていましたが、TBSでは今後入れない方向を検討している。10月2日に行なうジャニーズ事務所の会見ではタレントの新会社への移籍発表も噂されているため、それを待っての判断になりそうですが」(同)

※画像はドラマ『マイ・セカンド・アオハル』の公式X(ツイッター)『@myharu_tbs』より