■「突然スケジュールがバラシに……」嘆くスタッフ

 これまでジャニーズを多く担当してきたスタイリストが、「突然、暇になっている」と悲鳴を上げる。

「すでに撮影に入っているものを除き、来年用の企画として動いていたジャニーズ主演のドラマやイベントが、どんどん“保留”になっています。これまで朝から夜までパンパンだったスケジュールに、空きが出るようになった。いきなり”明日のアレ、なくなりました”なんていう連絡がきて、1日時間が空くことも」

 番組制作会社関係者が、その裏事情を明かす。

「ジャニーズをCMに起用していない企業でも、ジャニーズが出ている番組はスポンサードしたくないと言い出しかねない。あらゆる“ジャニーズ関連”のスポンサーが次々に撤退する可能性も現実味を帯びてきました。

 予算が見えない状況でドラマは作れない。制作スタッフはもちろん、スタイリストさん、ヘアメイクさんといった人たちにもバラシ(押さえていたスケジュールを“なし”にすること)をお願いしている状況です」(前同)

 人気ジャニーズの専属スタイリストやヘアメイクともなれば、時間給換算で3万円はくだらないという。

「拘束時間で報酬を払うので、たとえば2~3時間のイベント仕事の場合、待機時間も多い割には1日で10万円ほど入ってくる。準備が大変なこともありますが、稼げる仕事でもあったんです。そういう仕事が飛んだことで嘆くスタイリストも多いですね」(スタイリスト)

 また最近では人気のジャニーズタレントが着た服は必ず話題になり、売れる。ブランド側がスタイリストに“ジャニーズに着てもらえないか”と打診することもあるという。ジャニーズと仕事をすることには報酬とは別の”おいしい”一面があったという。

「ここだけの話、ブランド側からちょっとした“お礼”をもらったり、提供衣装をタダでもらっていた人もいました。でも、最近はそもそも仕事がなくなってきているので、そういう話も消滅していますよね……」(前同)

 何事にも永遠に安泰はない。ジャニーズ頼みで仕事をしていた人たちも、自分の仕事の仕方を変化させざるを得ないようだ――。