■シーズン2ではFが大暴走?

「二重人格を扱った作品には“片方の人格が殺人やとんでもないことをしてしまう”というドラマが描かれることがありますよね。

 第5話でFが、乃木に濡れ衣を着せた挙句に謝罪しなかった丸菱商事の業務監査部に詰め寄ったシーンが良い例ですが、その気になればFは強制的に乃木を乗っ取ることができます。それだけに、任務の内容によっては、Fが乃木の手に負えない“暴走”をしてしまうかもしれませんよね……」

『VIVANT』でノコル役を演じた二宮和也(40)は、9月24日放送のラジオ番組『BAY STORM』(bayfm)にて、続編のストーリーを考察していた。

 乃木(堺)、乃木が信頼している警視庁公安部の野崎守(阿部寛/59)、ヒロインの薫(二階堂)が継続出演する一方で、バルカ共和国の因縁は解決したので、続編は違う海外が舞台が選ばれること、そのためノコルやベキ(役所)、乃木の部下でバルカに残った黒須駿(松坂桃李/32)は出演しなくても成立すると持論を展開。「堺さんがまた違う任務に入って、とんでもないメンツ(豪華キャスト)の別班を組む」と、推察していた。

「『VIVANT』は敵役も舞台も、“生き別れた実父が日本の敵かもしれない”“幼少期に人身売買に巻き込まれた国”と、主人公の乃木とバルカ、テントの間に強い因縁がありましたよね。だからこそ、乃木はナイーブになり、逆にFは甘い乃木を守ろうとした。

 しかし、続編で違う国が舞台になり、乃木とは因縁の薄い、違う敵組織が相手になった場合、それが大きく作用するかもしれません。そうなったら、『VIVANT』の考察の1つにもあった、Fが消滅する展開も、あるかもですね……」

 対立を経て成長した主人格の前にもうひとつの人格は消滅する、というのは二重人格もので王道の展開であるため、

《「ゆうすけ、お前はもう俺がいなくても大丈夫だ」とか言い残してFが消滅しちゃう展開が来ないかふと心配になった》
《父を探して三千里物語ではないような気がします。別人格「F」との対立とかもあるんですかね。》
《ドラマ最終回には黒乃木と白乃木の対立があるんじゃないと、ひそかに想像しています》

 といった考察もされていた。

「シーズン2では、このままでは消えてしまうFが反発して、乃木が望まない過激な行動を取る――結果、周囲からは乃木がシーズン1の第7話のラストのように別班や周囲を裏切ったように見えてしまい……そうした展開も考えられます。

 福澤監督の“3部作構想”の中には、多数のアイデアが詰まっているはず。別人格Fも、このまま大きな活躍がないまま終わることはない、と思われますが……」

 2025年にもシーズン2が予定されているともされる『VIVANT』。そこでは、Fの大暴れにも期待したい!