■河合郁人の脱退&残留がジャニーズ事務所にもたらす影響とは……

 9月21日、河合が12月21日をもってA.B.C-Zから脱退することを発表。河合の脱退後、グループは4人で活動を継続することも明らかになった。

 河合は40歳までに自身がMCを務める冠番組を持ちたい、という思いから脱退を決意。本人はメンバーについて「自分勝手な行動だと重々承知しておりますが、僕の思いを理解して背中を押してくれた4人のメンバーには感謝の気持ちしかありません」とコメント。

 他のメンバー4人は河合の脱退について「最初本人から聞いたときにすぐには受け入れられませんでしたし、メンバー間でも沢山の意見が出ました」とし「ですが、事務所と5人で何度も話し合いを重ね本人の固い意思と覚悟を尊重し、みんなで背中を押し河合の夢を応援しようという結論に至りました」と説明した。

「不祥事で関ジャニ∞及びNEWSを脱退したものの、そのままジャニーズ事務所に残留した内博貴さん(37)、あまりの人気にNEWSを脱退してソロに転向した山下智久さん(38)のような“特例”はありましたが、今回の河合さんのように、グループを脱退してその後も事務所に残留するという例はほとんどありませんでした。

 事務所としてはこのタイミングで退所してもらいたくない、という思惑もあったのかもしれませんが、これまではグループを脱退したタレントは退所するか、退所まで飼い殺しにされる、というのが今までのジャニーズ事務所のやり方でしたからね」(前出の芸能プロ関係者)

■渋谷すばるも退所まで飼い殺し状態に……

 元関ジャニ∞の渋谷すばる(42)は2018年4月にメンバーとともに会見を行ない、同年末をもってグループから脱退し、ジャニーズ事務所を退所すると発表。

 渋谷は同年6月から7月にかけ、各音楽番組や冠番組にメンバーとして出演。同7月8日の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)をもって関ジャニとしての活動を終了。同7月15日からは関ジャニのツアーがスタートしたものの、渋谷が出演することはなかった。

※画像は渋谷すばるの公式X(ツイッター)『@subaru_official』より

「2018年末まで在籍するわけですから、“渋谷すばるラストツアー”と打ち出してファンとの最後の交流を図ってもよかったはず。しかし、実現はしませんでした。それはメリー喜多川氏(享年93)が許さなかったからだと言われています。約半年間、“いなかったもの”とされたわけです。

 河合さんの場合も、メンバーとの関係性が良くなかったとも聞こえてきていますが、グループでは断トツで売れていますし、河合さん自身にも努力を重ねてきたという自負もあるはず。だからこそソロになることを選んだのでしょうが、メリー氏の目が黒いうちは、こういったことが許されることは絶対になかった。“グループを辞めるなら退所しなさいよ”と言われていたはずですからね。

 そんなメリー氏のように、ジャニーズ事務所内で“締めるところは締める”という必要に応じて秩序を保っていた存在がいなくなってしまった。そのため、河合さんのようにグループは脱退するものの、事務所には残留する、という事態が起こってしまったと言われています」(前同)