■メンバー脱退&ジャニーズ残留が生む「負の連鎖」

 ジャニー氏の加害問題が大きく注目を集める前から、ジャニーズ事務所からは退所者が相次いでいた。5月2日には元V6三宅健(44)、同22日には元King&Prince平野紫耀(26)と神宮寺勇太(25)、8月末には元Kis-My-Ft2北山宏光(38)が退所。9月末にも元キンプリの岸優太(27)の退所が控えている。そして岸を含めて全員がTOBEに合流する見込みだ。

※画像は平野紫耀の公式インスタグラム『@sho_h_desyo』より

「退所希望者を引き留めるために、今後も河合さんのような例を許すと、自由にグループを辞められてしまうことにもなってくる。たとえばですが、勢いのある若手グループ・なにわ男子のメンバーが“俳優に専念したいから脱退させてください。河合くんもそうだったので僕も大丈夫ですよね”となってしまいかねないということです。

 そんな感じで辞められると、ファンとしてもグループを応援しづらくなりますし、ファン離れは急速に進んでいく。CD売り上げやコンサート動員にも影響が出て、大きな収益を得られない。結果的にグループは勢いを失って解散が近づいてしまう。

 メリー氏が逝去したこと、ジャニー氏の一件で会社が危機に直面しているのが最大の理由でしょうが、河合さんという前例は、今後のジャニーズ事務所の経営にも関わってくることになる可能性もあるんです」(前出の芸能プロ関係者)

■河合郁人とSnow Manは真逆!?

 日本時間の1月20日未明、フランス・パリで「ヨウジヤマモト プールオム」のコレクションが行なわれ、Snow Manラウール(20)がパリコレのランウェイデビューを果たした。

 ラウールはパリ滞在中にインスタライブを行ない、「昔からずっとめめ(※目黒の愛称)は俳優業を頑張りたい、俺はモデルを頑張りたいって言っていてようやく2人ともそれぞれ開花し始めて」「お互いこれから同じグループだから同じ活動はしていくけど、個人活動においてはそれぞれの道をしっかり積み上げていこうね、という話をしました」と語っていた。

「ラウールさんはファッションモデルとして、目黒蓮さん(26)は俳優として活躍し、その経験をグループに還元したいという思いで頑張っているようですし、など、これまでもそういうグループばかりで、アイドルグループでありながら長期的な活動ができていたんです。しかし、河合さんの場合は真逆の前例を作ってしまった。

 もし若手グループのメンバーにもこのような動きが広がっていったら、これまで築き上げてきたジャニーズのアイドルグループのビジネスモデルが崩壊してしまうと、関係者の間では話されています」(前同)

 河合の脱退・ジャニーズ残留は今後のジャニーズタレントのスタンダードになっていくのだろうか。もしそうだとしたら、ジャニーズ事務所の影響力はますます下降していくことになりそうだが……。