■ドラムのサイクルは終わらない
また、2年後の2025年7月クールに続編の制作が決定した、と報じられているほか、福澤監督も公式イベントで「正直、3部作くらいまで考えてる」と発言。作品の大ヒットぶりからも、続編は確実視されている。富栄は、まだまだドラムを演じ続ける必要があるのだ。
「人気ぶりを考えれば、ドラムも続投するでしょう。『VIVANT』は7月クールのドラマですが、撮影は年始からのスタートしたといい、2か月半の長期モンゴルロケや、国内でも島根、愛知などなど全国を飛び回っての撮影が行なわれていました。
つまり、“シーズン2”が25年7月の放送だとすれば、準備を考えると24年の終わり頃からは再び『VIVANT』モードの突入していくわけです。23年もまだ関連イベントは続くし、諸々考えると、富栄さんが“素”でいられるのは、長く見積もっても来年の半分程度ではないでしょうか。
そうなると、視聴者にとっても、富栄さんからドラムのイメージが抜ける時間がないんですよ」
『VIVANT2』(仮)が2025年7月クールに放送される場合、放送前から積極的な番宣活動やイベントが行なわれることになるだろう。ドラムは今年9月の全土日を利用した全国イベント『ドラムに会いに行こう』が企画されたが、彼の圧倒的な人気を考えると『VIVANT2』(仮)でも似たようなイベントに駆り出されても不思議ではない。
「そうして、『VIVANT2』(仮)が終わってひと段落着いたら2026年を迎えてしまうし、“3部作”を意識しているのだから、また1、2年で同じような撮影、イベントのサイクルが始まって――ドラムのイメージはさらに強く定着してしまう。そして気がつけば40歳に近くなっていて……と。
富栄さんには、まさしく、堺さんや米倉さん、福山さんと同じように永遠に役が定着してしまうリスクがあるわけです。富栄さんはまだ新人で、あまりにもドラムの印象が強いからそれは3者以上ですよね。新人役者としては嬉しい悩みかもしれませんが、キャラの幅を広げるという点では、しばらく厳しいかもしれませんね……」
幸いにも主演の堺や、同じくキャラの濃さがネタにされがちな阿部など、“イメージ固定問題”の先駆者と『VIVANT』で知り合えた富栄。これからの役者人生に、期待したい。