ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)による加害問題を受け、世界的にビジネスを行なう大企業が一斉に“ジャニーズ離れ”を宣言。その影響はCMだけでなくテレビ番組制作にも忍び寄っており、地方局にまで波紋は広がりそうな様相を呈し始めた。

 キー局バラエティ番組スタッフが実情を明かす。

「9月7日に都内で行なわれたジャニーズ事務所の会見後、民放キー局は基本的に“ジャニーズタレントに罪はなく、現状の出演に変更はない”というスタンスでした。ただし局に巨額のお金を落とすスポンサー企業がこぞって“ジャニーズ排除”の構えを示した。これが大きかったですね」

 経済同友会代表幹事で、サントリーホールディングスの社長である新浪剛史氏は、9月12日の記者会見で「事務所のタレントを起用することは加害を企業が認めることで、国際的には非難の的になる」と指摘。さらに9月16日の『朝日新聞』で、今後2~3か月の間にジャニーズ事務所が体制の改善を見せなければ、所属タレントが出演するテレビ番組のスポンサーを降りることも選択肢に入るとコメントしたのだ。

 新浪氏のコメントは他の企業にも波及。11日まで”タレントのCM起用に変更の予定はない”としていた花王は12日、一転して所属タレントを起用した広告・販促物等の展開を中止すると発表。

 同社はジャニーズWEST小瀧望(27)を”エスト ザ ローション”、Aぇ!groupを”キッチン泡ハイター”、そして井ノ原快彦(47)らが所属する20th Centuryは”ニベアメン アクティブエイジシリーズ”に起用していた。

 また、日本マクドナルド、第一三共ヘルスケアも新規起用を見送る方針であることを明言。日本マクドナルドの広告には木村拓哉(50)や岡田准一(42)、第一三共の『ルルアタックシリーズ』には松本潤(40)が出演中だった。

「こうなると、今後収録予定のテレビ番組についても動かざるを得ない。特にスポンサーの多い大型番組にはジャニーズタレントも多くキャスティングされており、変革が求められそうです。

 直近では、11月に放送が予定されている『テレ東音楽祭』で長年MCを務めてきたTOKIO国分太一(49)の起用が見直されている。おそらく、降板になるのでしょうね……」(前同)